第116話 覇王妃と伯母上さま? 母上さま? また御対面(9)
最初の頃の荒々しい口調も最後は甘え媚びを売るような口調で籍を呼び誘っているのだよ。外! 他所へと遊びに行こう。連れていって欲しいとね。
まあとにかくさぁ、こんな感じだよ。覇王妃さまはね。取り敢えずは穏便にことを済ませたい。済ませたいのだ彼女はね。
でないと? 後で、と、いうか? いきなり己の主である籍が現れるようなことにでもなれば叱られてしまうからね。
できるだけ覇王妃さまは、余り大きな声──。
そう、前世で皆、敵味方、家臣を含めて。皆が身を竦め、震えあがるような怒号! 怒声! 罵声は吐かぬように心掛けながらできるだけ小さく柔らかい口調……。
そう? 覇王妃さま自身も二人の愛の巣? である籍の部屋の下の階、部屋には、籍の母である梁さまがリビングのソファーに腰掛け、ではなく。横になりながら楽しく嬉しそうに、己の高ぶっている御機嫌麗しい気持ちを『ドキドキハラハラ』させながらお昼の連ドラ、【お昼の情事】と言う奴を題材にしたドラマ観賞をしながら憩いの時間を楽しんでいること覇王妃さま自身も心得ているから。
できるだけ荒々しい声色……。
それも? 声を大にして叫ばないようにしながら籍を呼び誘うのだが。
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