第99話 覇王妃さまのお昼の情事?(2)
猫又、招き猫の如く。誰もいないこの無人の部屋で一人、手招きしながら、いつもの、毎夜の如く手招きしながら現れたのに、見ての通りだ。
覇王妃さまの恋人? 夫? 主? 旦那様……?
まあ、とにかく、覇王妃さまの心から愛し、尽くし、愛おしくて仕方がない殿方である籍はと言うと?
只今、ハイスクールでお勉強の最中だと思う? 思うのだ。
だから胡亥(こがい)姫さまと、ラブラブと手を取り合い仲良く逢引き、浮気をしているようなことはないと思う。思われますと。覇王妃さまに申しあげたてまつりたくなる衝動に駆られるほど。この部屋?
そう、己の大事な半身である籍の部屋を『キョロキョロ』と、彼女は見渡し確認をしているのだが。
まあ、見ての通りだよ。覇王妃さまの主である愛しい籍は、己の部屋にはいない。いないのだ。
多分、籍は? 勤勉に学んでいる最中で、浮気の最中ではないとは思われるから?
う~ん、それにしても? 覇王妃さまは、少し、というか? 少々可哀想だね。せっかくさ、彼女? 己の主である籍のことを少々驚かしてやろうと。
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