第93話 謎の少女の正体は?(17)
まあ、当たり前のことなのだが。健司の方は純粋な高校生の思春期の少年らいし、異性の肢体や優艶な下着姿に大変に興味のある反応を示しながら。自身が見て確認をしたかった神々しい物を『ナイナイ』と、覆い隠してしまった籍へと不満──。
それも? 荒々しい口調で不満を漏らすのだが。
「あのな? 健司」と、籍が声を漏らしたところで。
「誰が、上田が、わらわの柔肌と下着を見て確認しても良いと述べましたか? わらわは、籍は見ても良いと思ったので、ワザと見せ──。早くわらわの殿になるように誘いましたが。上田の事をわらわは誘ったつもりもない。ましてや、わらわの柔肌や優艶な下着も上田には一切見せる気もございません!」と。
健司の籍への荒々しい不満の台詞を胡亥(こがい)姫さまは、『パシッ!』切ってしまったのだ。荒々しい物言い。台詞と言う奴で、だけではない。
胡亥(こがい)お嬢さま自身に冷たく、素っ気無く当たり、対応をする籍に対して不満をあらわにしていたのに、健司が己の柔肌と優艶下着を邪な思いで凝視しながら賞味したいと、遠回しに申してきたから。
胡亥(こがい)お嬢さまは、気を悪くして、怪訝な表情で『ドーン』と立ち上がるのだ。
この場。二人……。籍と健司の前から立ち去ろうと試みる。
と、なれば?
自分自身の邪な思いを叶えようと試みたことが原因で、学園三位以内にはいる美しく麗しいお姫が気を悪くしたことに気がついた彼……。
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