第43話 御対面?(5)
となれば? 今度刹那状態へとおちいるのは、物の怪さまではなくて拍殿自身……。
う~ん、でも? 彼女は確か産まれたままの姿だった気がする?
先程彼女の姉である梁が。妹君である拍の素晴らしく美しい官能的な容姿を見て嫉妬した……ではなかったね。
自身の一人息子である思春期の籍が二階にいるのだから、産まれたままの麗しい容姿でいるなと憤怒。怒声をあげたように。拍殿は裸体のままだからこのまま籍の部屋の壁や備えつけ置かれたままの家具などに激突──肢体を打ちつけられるようなことにでもなれば。
拍の素晴らしく美しい雪のようなきめ細かいモチモチとした柔肌に傷が入ること間違いない。
また、そんな拍の様子を見るのも忍び難いが、これはこれで致し方ない。
だって拍自身が蹴り放った前蹴りの足を素早く収めるよりも。覇王妃の両手の動きが早い……。
と、いうよりも?
「(えっ? 私の渾身の蹴りが、お化けには利いていない……?)」と。
拍殿自身が、物の怪さまへと一蹴り。強襲をおこなった後直ぐに、自身の脳裏でこんなことを思い困惑するのだ。
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