第6話 鬼火が舞う部屋の中の様子は?(4)

 幽霊、妖怪と言った怪談話に出演……。毎夜毎夜、男性主人達の許へと訪れては、生気と精気両方……。


 まあ、中には、異性の生血や目の玉、はらわた。異性の男根や二つの玉を切り取り、もぎ取りして食らうか。自分の大事な宝として箱に入れ保管をする者など、色々な種族の物の怪達が多々いるのだが。


 今少年の。そう、パソコンのモニターから『ニョキ』と、這い出て──。彼を『零』距離から舐めるように凝視するグレー色、褐色の色をした上に、人の容姿とは違う可愛い笹耳とは不釣り合いな容姿の、妖艶、官能的な物の怪さまは。一体、どのタイプの物の怪さまなのだろうか? と、興味をそそるのだが。


 でも妖艶、官能的な彼女に魅入った訳でもなく束縛をされている当の本人である少年の方はと言うと、そうはいかない。

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