第183話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(48)
「ほう、九十か、九十ならわりと齢を重ねているの、父ちゃんは……」
齢九十歳の杖をついた御老体に苦笑をされながら問われていた隣の爺さん。爺さんなのだが。
まあ、爺さんの顔の表情を凝視すればわかる通りだ。
大変に嬉しそう。満足! 満足だ! 嬉しい! 嬉しいぞ! 儂は! と、でも言いたい顔をしているだろう?
隣の爺さんは、『ククク』と、苦笑を浮かべ漏らし始めているからな。
だって、これがね、隣の爺さんの手口、商売、商いトークの一つ、一つだから。
だって如何にも九十らしい。昔話しにでもできそうな、己の背を曲げながら杖をつく御老体に。
『若いの、儂は九十になるのだが。お前は何歳だ?』と、問われて。
『お父ちゃんは九十か⁉ 九十歳は凄い。凄いな! お父ちゃん! あんた、儂よりも齢だ! 齢をいっているよ! 父ちゃん……。だから今日から【兄さん】と呼ぶわ! 【兄さん!】と、お父ちゃんの事を……。だから兄さん頼むわ~! 何か? 何か買うてくれぇ! お願い! お願いだ!』と。
【謝罪】
本当に話しが飛んでしまって申し訳ない。昨年亡くなられた故人の事を思い出しながら書いていると。ふと気がつけば自分物語になっていたことを心からお詫び、謝罪をします。本当に申し訳ございません。今後少しづつヒロインの一人の話しへと戻していきますねでお許しください。m(_ _"m)
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