第168話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(33)
お客様達に告げ諫められても、己の武器!齢九十二歳になる年齢、年の功を武器に、口頭、口調、物言い。声色で上手く、お客様へと魔法をかけるように満身の笑みを浮かべ、漏らす。
……ではないか?
日輪のように九二歳の満身の笑みを放つのだよ。
「ええ、から、食え!」
「黙って食え!」
「ほら~、食わんか~」と。
苦笑い、苦笑を浮かべ、漏らし、漏らしながら。
『爺さんいい加減にしろ』
『いいかげんせいよ。爺さん』
『本当に面倒くさい。爺さん』
『マジ、ウザイ、ウザイは、この爺さん』
『マジで美味しくなかったら許さぁ、へんからなぁ、爺さん』と。
怪訝な顔や怪訝しい表情で、今にも不満を漏らしたい。呟きたい。告げたい表情、様子で、隣の爺さんの販売ブース、売り場へと来た。いる。お客様達へと、自身が販売をする佃煮の試食を勧める。
「ええ、から、食え、黙って食え……。食い終わってから文句。不満を言え……」と呟き。時には囁きながら。
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