第155話 僕は超珍しい漢【ウコンパンプ】(20)

 そう、反対側の通路の左右にある販売ブースの物品販売、陶器に衣服、アニメのヒーロー、ヒロイン達のフィギュア等の物品販売。


 ……だけではないか?


 鯛焼き、二重焼、うどん等の麺類……。牛、豚、鳥と。この辺りで獲れた物なのだろうか?


 ジビエ料理と言う奴。


 そう、猪、鹿にキジ等の肉を串で刺して。


 その場、この場で焼く。焼いた物を販売する。


 実演販売の商品アイテム達もね。


 俺【ウコンパンプ】と、多々いる仲間達や家の怖い顔のおじさんではないが。隣の爺さんのハーメルの笛吹男の吹く笛の音のような、


「お~い」、


「お~い」と。


「こっちにこい~」、


「こいよ~」


 そして?


「お姉さん~」、


「お兄さん~」と、交互に呼び、呼びかける。


 隣の爺さん相変わらず己の持つ、しわくちゃな掌で、男女のお客様達へと手招きを加えしながらねぇ。


「お~い。早くこい~」、


「食べにこい~」、


「試食を~」と。


 隣の爺さんは続けるから向こう側の。


 そう、販売ブースの奴らも面白くはない。ないのだよ。


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