第32話 おじさんとJK(19)
僕達【芋かりんとう】達や家の怖顔のおじさんとJKのお嬢さまとの運命的な出逢いも。この道の駅での店頭販売ブースでの出会いが最初でさ。
そう、あの日……。JKのお嬢さまとの最初の出逢いも、こんな爽やかな朝──。晴れ晴れしい朝だったような気がする。と、いうか?
……だった筈なのだよ。
◇◇◇◇◇
「あっ! 芋けんぴー! 芋けんぴがあるよ。お父さん、お母さん」
そう、こんな台詞が、大変に元気でハツラツ、可愛声音と共に、僕【芋かりんとう】達が販売されているブースの前を通る人ごみの中から聞こえてきて、注目──。
するとお店の前を川のように流れる人達の中に、両親の間に立ち──両手を繋がれ幸せそうに歩く。クリクリとした可愛い目と瞳を持つ可愛い少女……。幼い頃の天使のような可愛いJKのお嬢さまの姿がそこにあり。
僕達【芋かりんとう】やその他のお菓子達。珍味達……。
ああ、一番大事な男性(ひと)を忘れていたよ。家の怖顔のおじさんがいたことを。
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