関東では知らない? 見たことがない人達も多々? 僕(芋かりんとう)とおじさんの商い日和!

かず斉入道

第1話 みんな僕のことを知っているかな?(1)

「うわぁあああ~! 食べないでぇえええ~! お願いだよ~! 許してぇえええ~!」


 と、絶叫吐き──。悲痛な表情……。



「た、食べられた……。いた、たたた……」


 と、自身の身体中に走る痛みに対して僕は耐え忍んでいる。


「つ、つつつ……。痛い、いた、たたた……」と。



 そんな悲痛な表情でいる僕のことを、この物語を今から読み始める人達は知っているかな~?


「……?」


 ん? あれ? みんな~? 反応がないようだけれど? みんなは僕のことを知らない~?


 う~ん、それとも? 知ってはいるのだけれど? みんな恥ずかしくて声がでないのかな~?


「…………」


 と、僕自身がまた声をかけてみたけれど。やはりみんなから反応がない。


 だから僕自身は? 『さてさて困ったな……』と、自身の心の中で思ってしまうよ。この物語を読み、見始めた人達の気持ちがわからないから。


 う~ん、でもさ? このまま? 僕自身がいつまでも? 深く思案を続けるわけにはいかないから。この物語を読み見ている人達の大半が僕のこと……。


 そう~? 『芋かりんとう』だと知らないと判断して話しを進めていくことにするからね~。


 と、いうことで?


 まあ、僕の容姿?


 そう? 凝視してもらえればわかると通りで? 黄色? 黄金色?


 まあ、どちらとも言えない色の上に? 細くてしなやかなボディを持つ僕がね~? 『芋かりんとう』と言う名前の者なのだ。

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