花に星

 夜の訪れと共に花街の風景は一変する。昼間はうらぶれて見えた街路はいくつものぼんぼりや軒先の提灯の明かりに照らされ、街路樹の紅葉や朱塗りの門柱は色鮮やかに闇に浮かび上がる。道を歩く遊び人と彼らに呼びかける遊女たち。人々の動きに合わせて翻る、色とりどりの着物の端。不安定な炎に揺れる影。


 紅く妖しく照り輝くその花街の一角で、シャナは衝立の影に座って、艶めいた男女の声を聞いていた。


「なあ、ライカ。お前も一緒に行かないか?」


 肌を滑る衣擦れの音と、低くかすれた男の声が、同時にシャナの耳に届く。


「馬鹿なことをお言いでないよ」


 いつもこっそりと余った食事や端布を分けてくれる遊女のライカの声は、言葉とは裏腹に艶やかで優しげだ。


「花街には花街の掟がある。あんたにだってわかってるはずだろう?」


 ライカは小さくため息をつき、諭すような調子を打ち切った。


「しかし、わからないね。魔術師って子供は作れないんだろ? 女にも興味がないのかと思ってたよ」


 男に囁きかける声は、笑みを含んで先程までよりも一層艶やかだ。


「そんなのごく一部の変態だけだ。魔術師として一流でも、男として失格なんて御免だね」


 低くかすれた男の声が、笑いを含んでそれに答えた。今日の客はどうやら魔術師であるらしい。皇宮に籠もって研究にばかり没頭している印象の彼らが、花街にまでやって来るなど、確かに随分と珍しいことだった。


「シャナ」


 ライカの呼ぶ声がして、彼女のほっそりと白い腕が衝立の向こうから紙切れを差し出した。同性のシャナでもどきりとするほど美しい曲線を描く、ライカの腕。


「ソリアの爺さんのところに持って行きな」


 ひらひらと紙切れを振りながら、ライカがそう告げる。ライカはまだ幼いシャナに、この後二人が何をするのか見せたくない。ライカがシャナを思いやってくれていることも、二人がこれから何をしようとしているのかも知っていたけれど、それでもシャナはただ「わかった」とだけ答えて手紙を受け取り、静かに立ち上がった。



「ふん。あの幼かった童が、一丁前にのう」


 庭先の縁側で手紙を受け取ったソリアの爺様は、鼻で笑いながらライカの手紙を座卓の上へ放った。


「爺様。返事は?」


 筆を取り上げる気配のない老爺に、シャナは恐る恐る問いかける。花街の名主でもあるソリアの爺様は、街中の皆に恐れられているから、シャナにとっても少し怖い存在だった。


「用件を了承するならいらんとさ」


 老爺は縁側に胡座をかきながら答える。


「手紙、どんな」

「お前さん、ライカの手伝いを始めたのは最近じゃったな」


 シャナが口にしかけた質問をはぐらかすように、爺様は大きな声を出した。


「字はまだ読めんか」

「う、うん」


 名主らしい威厳で訊ねる爺様の迫力に気圧されて、シャナは質問を無理矢理に引っ込め、ためらいがちに頷く。


「そろそろ手習いを始めてみるかね、シャナ」


 答えに迷い、黙って見返すシャナに、ソリアの爺様は咳き込むような調子で笑った。


「まだ遊女になる覚悟はできておらんようじゃな」


 なぜか奇妙に満足そうな笑みを浮かべて、ソリアの爺様は何度も頷く。


「さあ、用が済んだならとっとと帰れ。手紙の用なぞお前さんには関係のないことじゃ」


 ソリアの爺様の考えていることが一つもわからないまま、シャナは急き立てられて屋敷を後にした。



 用事を終えて戻ってくると、二人はもう服を着て別れの挨拶を交わしているところだった。


「終わったのかい、シャナ」


 しどけなく煙管を吹かしているライカに、シャナは無言で頷く。ライカに男と別れを惜しむ気配がないのは、それだけ気心の知れた相手だからなのだろう。ライカの前に跪いていた男は、彼女の手に何かを握らせて立ち上がる。そして悠然とした動作で踵を返し、シャナを見下ろして皮肉げな微笑を浮かべた。


 まだ若い男だった。どこか崩れた雰囲気はあるものの、品の良ささえ漂わせる所作と端整な容貌は、わざわざ皇宮から花街まで出てくる必要があるのかと思わせるに充分すぎるものだ。庭で焚かれる篝火に照らされて、男の黒髪は銅色に染まって見える。


「じゃあな、嬢ちゃん」


 男は片手で服の袷を直しながらそう言って、シャナの肩までも届かない短い髪の毛をかき回した。


「シャナ」


 されるがままに頭を撫でられながら、シャナはぽつりと言い返す。


「私の名は、シャナ」

「名前があんのか? 珍しいな」


 男は意外そうに目を見開いた。男の微笑から皮肉げな色が消え、目尻が下がって優しい印象を醸し出す。

 確かに、花街で働く孤児に名前があるなど珍しい。客を取り始めれば源氏名を与えられるけれど、それまでは誰に名を呼ばれることもなく過ごすのがこの花街に生きる少女たちの常だ。


「ライカにでもつけてもらったのか?」

「違う。たぶん、母が」


 ――シャナ――


 顔も名前も匂いも何も覚えてはいない。それでも時折記憶の底から浮かび上がってくる呼び声が、シャナに名前を与えてくれた。


「そうか。そういうのは悪くねえな。じゃあな、シャナ」


 男は軽く片手を上げ、廊下の角へと消えていく。


「あの人は?」


 視界から消えるまでその背中を目で追っていたシャナは、振り向いてライカに尋ねた。


「宮廷魔術師のアウグだよ。変わってるだろう?」

「うん」

「気に入ったかい?」

「わからない」

「そうかい」


 力の抜けた微笑を浮かべるライカの手には、いくつもの小さな星が垂れ下がった意匠の、銀色のかんざしが収まっている。


「それにしても」


 ライカは呟きながらかんざしを目の高さまで持ち上げ、二、三度振って見せた。小さな星々が触れ合うたびに、金属が囁きかけてくるような澄んだ音が鳴る。何か魔法がかかっているのか、見た目から想像されるよりも音楽的な残響を伴った、美しい音だった。


「まったく、子供の玩具じゃあるまいし、音の鳴るかんざしなんて何を考えているんだろうね」


 シャナは四つ這いになってそっと手を伸ばし、かんざしに指先が触れるか触れないかの距離で動きを止める。


「欲しいのかい?」


 ライカがそっと銀のかんざしを振った。響き合う星の音に、シャナは己の名を呼ばれているような気分になる。


 ――シャナ――

 ――シャナ――


「欲しいんだろう?」

「うん」


 顔を上げたシャナに、きつい紅白粉の施されたライカの目が笑いかけた。


「やるよ。どうせあの男、あたしがつけてやったって喜びやしないんだからね」



 疲れ切った遊女たちの虚ろな微睡みが支配する朝の花街で、シャナはそっと竹垣の影に身を滑り込ませた。裏庭には落葉を掃く若い衆の姿すら見えない。鳥の鳴く声が眠たげに響く。庭木が擦れ合う幽かなざわめきもしめやかだ。


 シャナは着物の重ねから、さっきライカに貰ったかんざしを取り出す。シャナの短い髪には飾りようがないけれど、自分のものなのだと思えばそれだけで嬉しかった。


 シャナはそっとかんざしを揺らす。細い金属の先に吊り下げられたいくつもの星が、触れ合って澄んだ音を立てる。


 ――シャナ――

 ――シャナ――


 呼びかけられているような気がする。


 ――シャナ――


 遠い記憶の中、もう覚えてはいない誰か。


 ――シャナ――


 たった一人、愛おしそうに名前を呼んでくれる人。触れ合う星々の声は、その呼び声に似ている。



 銀のかんざしが懐に在ることにも馴染んだある日の宵、シャナはライカの顔色が悪いことに気付いた。ただでさえ白いライカの顔は、白粉をつける必要など全くないくらい青白く血の気を失っている。


「大丈夫?」

「ああ、平気だとも」


 顔を覗きこむシャナに答える声にも張りがない。


「平気さ。今日の客はアウグだからね」


 ライカは無理矢理笑ってシャナの頭を撫で、客を出迎えるために部屋を出て行く。床を整えながら、シャナはちらちらとライカが消えた廊下の向こうへ視線を投げた。

 布団を敷き終え、衝立の影に控えて頭を下げた、その頃合いを見計らったように、廊下の先からライカとアウグが現れる。


「よう、シャナ。元気にしてたか?」


 ライカを先に入らせたアウグは、シャナの前にしゃがみ込んで手を振った。


「それ、ライカに貰ったのか?」


 平伏したときに懐からはみ出たかんざしを見つけて、アウグは皮肉っぽい笑みを浮かべる。


「優しいとこあるじゃねえか、ライカの奴」


 頷いた頭を撫でて立ち上がるアウグの袖を、シャナは慌てて引き止める。


「だめ。ライカ、今日、病気なの」

「そっか」


 アウグは少し考え込み、次いで自由な方の手でまたシャナの頭を撫でた。


「ちょっと待ってろ」


 シャナの手を袖から静かに引き剥がし、アウグは衝立の奥へと入っていく。しばらく低い調子の会話が続いた後で、アウグはこちら側へ戻ってきた。


「子供に手ェ出すんじゃないよ」


 その背を追いかけてきたライカの声には、密かな安堵が滲んでいる。


「馬鹿、そんなに飢えてねえよ。失敬な」


 アウグは気安く答えながら廊下へ通じる明かり障子を閉め、シャナの前にあぐらを掻いた。


「それ、気に入ったのか?」


 シャナが弄っているかんざしを指差して、アウグは首を傾げる。


「うん。ね、アウグ。星って、近くで見たら本当にこんな感じ?」

「いんや、全然違うね」


 アウグは苦笑混じりに頭を振った。


「ずっと遠くにあるから本当はもっとでかい。土ばっかりだったり火の塊だったり……いろいろだな」

「死んだ人はお星様になるって本当?」


 ライカと遊ぶ代わりに自分の相手をしてくれるらしいと気付いたシャナは、せっかくだから聞きたいことを全部聞いてしまおうと思う。


「知らねえな」

「魔術師は何でも知ってるんじゃないの?」

「そんなの嘘だ。いいかシャナ。世の中にはな、どんなにお勉強しても絶対わからねえことってのがあるんだ」


 鼻先に人差し指を突きつけられて、シャナは目を白黒させる。


「でも何がわからないのかは、お勉強しないとわからない」

「死んだらどうなるかはわからないの?」

「ああ。そういうのは、アレだ。感じるしかねえな」


 そう言って笑ったアウグの表情は、皮肉さが抜けて子供のようだった。


「わかるのは星の名前とか」

「星に名前があるの?」


 シャナはアウグの言葉を遮り、急き込んで尋ねる。思わず身を乗り出して突き出されたままだったアウグの手を握ると、アウグは一瞬瞳を見開いてからまた子供のように笑った。


「今度教えてやるよ。約束だ」



 それから数日間、アウグは花街に現れなかった。落ち着かないシャナを、ライカは「信じて待ってな」と窘めた。

 ライカのそんな態度が変わったのは、アウグと約束を交わしてから十日ほど経った夜見世の刻限だった。


「シャナ、あの男、もう約束守れないかもしれないよ」


 裏庭に面した廊下から縁側にいるシャナを見下ろして、ライカは物憂げにそう言った。


「どうして?」

「皇帝陛下の不興を買ったんだと。陛下の前で正直に意見を述べ過ぎたとか、下らない理由でね」


 ライカは柱に寄り掛かり、呆れ果てた様子で首を振る。


「花街に逃げ込んだらしいよ。さっき皇宮の兵士どもが来て、大門のところで縄張りがどうの管轄がどうのとすったもんだしてたらしいけどね。結局皇帝の命令には逆らえないってんで、今、街中兵士だらけさ」


 シャナは懐からかんざしを取り出し、そっと握りしめて裏庭の向こうへ視線を投げた。篝火に照らされた紅葉が妖しげな影を竹垣に投げかけている。その向こうの裏路地は見えないけれど、確かにいつもとは違った種類の喧噪が響いていた。


 シャナの手の中でかんざしが鳴る。促すように、急き立てるように。喧噪とかんざしの音色と、双方に耳を傾けながら、シャナは自分の心が決まっていくのを感じた。


「行くのかい?」


 問われてシャナは振り向く。シャナを見下ろすライカの顔には、慈しむような羨むような、複雑な色の笑みが浮かんでいる。


「行けばいいさ」


 ライカが頭を揺らして、その髪を飾るいくつものかんざしの飾りが揺れた。


「好きなんだろう?」


 ライカが笑う。優しく、暖かく、艶やかに。


「追われる身にはなるだろうが、苦海に身をやつすより幸せかもしれないよ」


 ライカは優雅に着物の裾をさばきながら、シャナの隣へ降り立つ。


「行っておいで、シャナ。こっちの方がマシだと思ったら、いつでも戻って来ていいからね。あんた一人ならあたしがどうにか面倒見てやるさ」

「ライカは? 一緒に行かないの?」


 小首を傾げるシャナを、ライカは壊れ物を扱うようにそっと抱きしめた。


「あたしは行かない。足手まといにはなりたくないからね」


 甘い香と紅白粉の混じった女らしい匂いに包まれて、シャナは目を閉じる。

 いつからだっただろう。顔も名前も匂いも何も覚えてはいない母の面影が、時折記憶の底から浮かび上がってくる呼び声が、いつの間にかライカのそれで塗り替えられていた。


「母さん」


 シャナの呟きに応えるように、ライカは抱く腕に力を込める。


「さ、お行き」


 ライカはすぐにシャナを離し、背中を押した。シャナはつんのめるように走り出す。

 掌の中で優しく鳴り響く、星のかんざしだけを握りしめて。



 花街の街路は曲がりくねっている。縄張りを荒らされた花街の男たちは、兵士の道案内を買って出ようとはしなかったのだろう。大路を行く間にも、そこかしこで右往左往している兵士たちと行き違った。物心付いた頃から花街で生きてきたシャナは迷わず、普段は閉じられたままの裏門へ向かって走る。花街の向こうにはもう荒野しかない。だから都から逃げ出そうという人間は花街へ逃げ込む。アウグが花街に通っていたのも、きっといざというときの逃げ道を探すためだ。そして荒野へ抜ける道は裏門を通る一つきりだと、ほとんどの人間が信じている。


 裏門にはさすがに兵士たちが詰めていた。シャナは身を潜めるのに相応しい路地裏を片っ端から探していく。

 薄汚れた茶屋の間にさしかかった時、握りしめていたかんざしが不意に音を立てた。


「アウグ!」


 シャナは小さく叫ぶ。


「アウグ! いないの?」

「お、シャナじゃねえか。どうした」


 飄々とした声は茶屋の勝手口から聞こえた。現れたアウグは、とても逃亡者には見えない落ち着き払った表情でシャナを見下ろす。


「俺に用か?」

「裏門、閉まってて、逃げられないって教えに。人もたくさんいて」

「そうかそうか。実は俺もそれで困ってたんだよ。どうしたもんかね」


 息を切らせながら話すシャナの頭を、アウグはぐしゃぐしゃにかき混ぜた。


「逃げ道、知ってる。行こう」


 シャナはかんざしを握っていない左手でアウグの手を引き、走り出す。


 アウグは良い所に隠れていた。大路を横切ることなく、目的地へ辿り着くことが出来る。茶屋の間を抜けると、そこは両脇を朱塗りの板塀に囲まれた間道だった。塀から溢れた紅葉が、路地一面に落葉を散り敷き、頭上にも紅色の屋根を作っている。幻惑するような紅い色に染め上げられて、小路はまるで異界へ続く洞穴のようだ。


 この世のものとは思えないような紅い洞穴を、シャナとアウグは手に手を取って駆け抜ける。


「見つけたぞ!」


 大勢の足音と共に、背後で誰かが叫んだ。


「シャナ、それ、投げろ!」


 走りながら、アウグも叫んだ。シャナは右手に握ったかんざしを見下ろす。

 迷ったのは一瞬だった。振り向いてかんざしを投げる。かんざしは澄んだ音色を響かせながら、二人を追いかける兵士たちの足下に跳ねる。

 そしてそれは兵士たちがそれを踏み越えようとした瞬間、爆ぜた。銀色の音と光が、紅色の小路を一瞬で真っ白に染め上げる。閃光に目を灼かれ、驚愕に叫ぶ兵士たちを背に、アウグとシャナは手近にあった木戸に滑り込む。


 木戸の向こうは、世捨て人の庵のような閑散とした庭だった。枯山水に松の木を植えたきりの、紅の小路とは打って変わって色のない庭園だった。


 縁側で一人碁を打っていたソリアの爺様は、突然の闖入者にもちらりと視線をやったきり、気付かなかったふうを装って手を止めようともしない。足抜けに厳しい名主の爺様だが、まだ遊女ではないシャナならばと、見逃すことにしてくれたらしい。アウグはこちらを見ない老人に深く頭を下げ、シャナへゆっくり向き直った。


「悪かったな、シャナ。髪飾り、せっかく気に入ってくれてたのによ」

「いい。それより、アウグの話が聞きたい。星の名前、教えてくれるって言ったもの」


 シャナは答えながら、庭の隅の木戸へ歩み寄る。花街と荒野を隔てる土塀に穿たれた、花街の名主だけが存在を知っているはずの木戸だ。


「そうだな。約束、したんだもんな」


 シャナの隣に立って木戸を押し開けたアウグは厳かに頷き、向こう側へと踏み出した。シャナはその一挙手一投足を見守る。全身を岩と砂ばかりの荒野に置いたアウグは、忘れ物を思い出したように動きを止め、そして静かに振り向いた。


「なあ、シャナ。お前も一緒に来るか?」

「行く」


 シャナは表情を綻ばせながら、アウグが差し出した右手をしっかりと握り返す。


「追っ手が来ないところ、探そう。そしてその次は、ライカを迎えに行く」

「お、気が合うな。俺もそうしようと思ってたところだ」


 アウグは笑い、シャナの手を引いて木戸の外へと導いた。

 塀の向こう側には、遙か地平線の彼方まで、無数の白銀をまき散らしたような星空が広がっていた。

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