そんな自分を

罪を咎めるより

一緒に背負う方がいい

お互い様と笑いとばして

生きていく方が清々しい


他人に指を突き付けるとき

指の先には自分がいる


なじりたいのは

なじられたから


許せないのは

許されないから


愛せないのは

愛されないから


清廉潔白には程遠く

爪の先までまっくろけ


そんな自分を

抱きしめたい


***


仕事であり得ないミスが発覚……。

いや、それやったの私じゃないし。

でも、当の本人はもういないし。

厄介な事後処理と膨大な事務処理に翻弄される日々。平謝りに謝りながら。


ミスなら私の右に出る者はいない。だから分かる。

当の本人の罪悪感は如何許いかばかりか。

これ、やった方じゃなくてやられた方でよかったなぁって、思うのに。


結局、それは些細なきっかけに過ぎず。

機会を窺っていたものが、ぞろりと這い出る。


怒りが、恨みが、憎しみが。

正当な理由を得て他者に向かう時、不意に増大するのを感じることがある。

たわめられていたものの反動。


無かったことと願いたい。

蓋で抑えてじ込みたい。

けれど魔物になるばかり。


知らない振りはできなくて

これも自分と諦めて

一つ一つに向き合って


その先に何があるのか

終わりはくるのか

それは分からないけれど



もっときらきらした詩が書けたらなぁと思うけど

結局のところ、私にとっては想いと付き合う手段なのでしょう。

あれも私、これも私。





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