弱音の先で

もうダメだって

逃げたい止めたい投げ出したい


私の言葉をグラフにしたら

ほぼ弱音なんじゃないかって、げんなりする


昔、言われたことがある


どんな気持ちも、あなたの気持ち

居場所を見つけて、耳傾けて


じっと弱音を聞いてたら

隠れた気持ちに会えるかな


逃げたい止めたい投げ出したい

のは

その気持ちの分だけ、やり遂げたいから


自信が無いって知ってるのは

ちっぽけな自信の欠片かけらが転がってるから

「自信」が在るのを知ってるから、それが足りないって思うんだ

もっと大きければって嘆くんじゃなくて

もっと信じたいって願うんだ

ちっぽけな欠片かけらを、胸に抱きしめて


溜息は深く吐く

その分、深く息を吸う

新しい空気が体を巡る

弾ける私のミトコンドリア

猫背気味の背骨を伸ばして

前を向く

まっすぐに


逃げたい止めたい投げ出したい

を見つめた、その先で


新しい私に会えるって、信じたい


***


溜息は、実は体にいい、と聞きました。

深く吐くから、深く吸える。順番が逆な、深呼吸。ちょっとリラックス。


弱音を圧し殺していけば、気付かぬうちに蝕まれていく。いつかそれは刃になる。自分にも、周りにも、牙をむく。


毎日、想いに揺られ、小舟みたいに右往左往して、情けない日々だけど。

面倒でも、立ち止まって、向き合う。

ようにしたい。


自信が無いのは、自信があるからです。

そう言ってくれた人がいた。


新しい私っていうのは、遥かな理想じゃなくて

余計なものを手放して

本来の私に、還っていくことなんじゃないかって


溜息を繰り返しながら。

それでも

重い扉を開けるんだ。今日も。



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