第100話 ゼロからはじめる島津ドラマ誘致成功!!!

ひだまりの国で「言論の自由に関する人種不平等な法律に関する撤廃法案」(通称デンゲル人優遇廃止法案)が通過すると、メディアにおいても大きな動きがありました。


デンゲル人テレスたちの活躍で、ひまわり派の人間がデンゲル人に代わってメディアの要職に次々と返り咲いていったのです。


それと同時にひだまりの国の国営放送では、某有力武将による大河ドラマ制作の機運が一気に高まってきました。


ヒキコモリーヌの友人である国営放送の上役は「この法律が通ったことで某有名武将を主役にした大河ドラマ作成のハードルは大分低くなりました、いやなデンゲル人もこのところはめっきりおとなしくなりましたしね」


そう聞くと彼女は少しだけデンゲル人を気の毒に思いました。


このことを彼女はコウメイに伝えると「気の毒に思う必要はない、彼らはテレスの策でおとなしくしているだけだ、もしひだまりの民が隙を見せればまた牙をむいてくるぞ」と同情は無用であるとの見解を示しました。


所は変わってここはひだまり南端の田舎、しろのしろ市、わっしょいざえもんのところに電話がやってきました。


それはひだまりの国国営放送からで、「某有名武将の大河ドラマ化が内定した」という内容でした。


彼は一瞬頭が真っ白になりました「すいませんもう一度お願いできますでしょうか」電話の主はもう一度同じ言葉を繰り返しました。

彼は嬉しさのあまり笑顔と、感動のあまり涙と、感極まったためにハイな気分と3つの、いやそれ以上の複雑な感情が彼を覆っていきました。


彼は、まずヒキコモリーヌに連絡しました。

彼女はおめでとうと彼を祝福しつつ、その内容が事実であることを保証してくれました。


次いで、小説家仲間やしろのしろ市の仲間たち、商工会の仲間や、かねみだけ酒造の会長に電話で連絡し喜びを分かち合いました。

かねみだけ酒造の会長からは、「うちの商品の宣伝もよろしく頼む」という冗談か本気か分からない激励?の言葉をいただきました。


さて、この物語の初めのころを思い出してください。

ひだまりの民はデンゲル人によって言論の自由を奪われていきました。

彼らは漢字を極力避け、また彼らに都合の悪い言葉(ワード)を事実上禁止していました。


わっしょいざえもんがコウメイに連絡をしました。

わっしょいざえもんはコウメイの協力に心の底から感謝をしつつ、彼にドラマのタイトルを告げました。



そのタイトルの名は【大河ドラマ島津義弘】



※ この小説はフィクションであり実在の人物、組織、団体その他とは一切関係がありません。

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