第53話  フウイ地方自治について一歩進んだ見解を示す

フウイは一歩踏み出しました。

外国人や地方自治についての問題で今まではなるべく穏便に事なかれ主義の方針でいましたが、このままではいけないと考えました。


前の章でも話した通りネットの中では一部のよその人による日本人の蹂躙や将来日本にたいして良からぬことを考える輩が確かに存在していることを知ったからです。

はじめのうちは、祭り之介に乗せられてやっていたツイッターを今や自分の意志で行うようになっていました。


そして、あくまで政治的な発言は極力控えていましたが、今までの情報から自分だけが安全な場所で評論家のようなことをしていてはだめだ!

そのように考えが変わりつつありました。


政治や人種の問題が絡んだ場合面倒なことになる、フウイはよくそのことを知っていました。

だからこそ今まで中立を保っていたのですが、あまりにも問題の内容が酷く、看過することが出来ない、そう考えました。


フウイはまず、地方自治における問題を定義し、その問題が日本人にどのような悪影響を及ぼすかを表現しました。

ついでその問題がよその人のもたらしたことを表現しました。


その時、飽くまでよその人とか悪影響を及ぼしたなどの表現を使い、特定の民族や思想を名指ししないように注意を払いました。


そして、もしツイートで表現が過激になってしまったときに備え、あとのツイートではあくまで一部の悪いことを行う人のみに限定し、大多数のよその人は穏やかに過ごしていることを表現することを忘れていませんでした。


さて、宮之城の農家のぬくみずという御仁に再びご意見を伺う機会がありました。

以前の話で庄内の農業が危ないとの警告を発した人物です。

彼は日本の農家が外資に飲み込まれない方法について話してくれました。

彼が強調したのは「農家の法人化」です。


それが出来ることで法律や財政面で外資の横暴を防いだり、あるいはより良い条件で交渉をまとめることが出来る、いろいろな用語や表現を使いながら丁寧に説明してくれました。


ただ、問題点としてぬくみずが懸念したのは農家に危機感がないことでした。

実際問題として跡取り問題などで農家の数と規模は減少し危機的な状況なのですが、当の農家は危機感がなく、法人化の概念そのものもわからない人が多いため実行する人は少ないということです。


祭り之介はその話を聞いてとあることに気づきました。

その話を聞いたのち、フウイと意見交換したいと考えました。


さて祭り之介は何に気づいたのでしょうか。

そしてフウイとどのような意見のやり取りをするのでしょうか。

それは次回のお話で。





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