第39話 コモロウの妄想脱出記録
一時、BLにはっちゃけすぎてどこにいくか分からない状態まで上昇気流(!?)の乗ったコモロウでしたが、彼女はその後どうなったのでしょうか。
彼女はストレス発散したのか、それとも飽きたのか(?)分かりませんが一時の熱狂がうそのように落ち着いていました。
もしかしたら、今まで溜まっていたうっぷんが晴れて、賢者さんにジョブチェンジしたのかもしれません。
ただ、それまでの間彼女はBL本を書くことで画力がずぶの素人状態から各段に上がりました。
それと同時にBLのストーリーを沢山書いている間島津に関する知識もたくさんインプットされたため、ストーリーを描くネタも供給された状態でした。
彼女はとりあえず休みました。
最近出番は少ないが大河ドラマ誘致のため走り回っている祭り之介や今までの文章の作成と拡散が実を結びつつあるフウイと違い彼女はあくまでマイペースに自分の好きなことを模索していました。
少し休んで疲れが取れた彼女はネットを使い何か目的があるわけでもなく、無作為にツイッターを流し読みしていました。
するととある武将のBLについて論争起きていました。
なんでも、その武将の末裔と名乗る人間が先祖を侮辱していると怒っていたのでそれに対して表現の自由だといった反論がされていました。
「これはまずい」コモロウは自分の創作活動が炎上する可能性があることに今更ながら気づいてしまいました。
炎上する会話の推移を見守りながら、彼女は考えていました。
架空の人物や人以外であればいいのかもしれないけど実在するとなると面倒くさいなあ。
これは表現の自由に対して自主規制しなきゃいけないかしら。
彼女は残念なことだと思いましたが、争いがますます激化するのを見ては内心冷や汗の状態でした。
彼女はきめました。
「しょうがないから自分では作らずひとが作っているのを見よう!」
彼女らしい合理的(笑)な選択でした。
この時をもってコモロウの妄想は少なくとも彼女の頭の中からは生まれないこととなりました。
女性の心理は難しいです。
あれだけハマり熱心にしていたことでも熱が冷めるとまるでなかったかのようになってしまう。
男性であれば今までの努力を惜しんだり、費やした時間を悔んだりするものも多いだろうが彼女はさばさばしていたのです。
恐らくこのメカニズムは行動の動機が未来的な動機で動くことが多い男性とその時その一瞬を大事にする女性の違いによるものなのか、それとも人それぞれの個性の違いなのか?ある意味永遠の課題なのかもしれません。
ただ、人の心理はめんどくさい、男女問わずそういうもの、そう考えた方がお互い幸せかもしれませんね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます