辱めの闘技者ジョー・ファウル
ウドン9191
辱めの闘技者ジョー・ファウル
控室から暗き通路を歩き続ける・・・・・
生身でなく戦闘体と呼ばれる・・・・
素晴らしき術で構成された体であり・・・・
戦闘体でのみ生きることが許される世・・・・・
術名は異形具足・・・・・・
術者の術と念次第だが本来無限の可能性の術・・・
此の世界ではかなり制限を受けている・・・・
一定以上の強力な術は使えない・・・・
通路は石のブロックで出来ている・・・・・
見た目はだが・・・・・
食料も水も万物いや人は違うか・・・・・
念を使い作り上げられている・・・・・
戦闘体もだ・・・・・
光が見える・・・・
闘技場は直ぐ其処・・・・・
光の中へ俺は・・・・
「ふっ薄暗いな」
右手で光を遮りつつ・・・・・
土で出来たステージに足を踏み入れる・・・・・
「フード付きの茶色のマント」
「髪は白くうざく長い」
闘技場のどこかから全体に声が響く・・・・
「日本人らしい顔付に」
「大きい体躯」
「辱めの闘技者!」
「ジョー・ファウルの登場だ!」
声援とそれを越える侮蔑・・・・・
「今日は特に凄いな」
「会場も大きい」
「底辺中の底辺の俺に似つかわしくない」
周囲を確かめつつ聞き入る・・・・
「女性のみとしか戦わず」
「辱める戦いしかしない闘技者!」
「有名になり」
「俺を懲らしめてと」
「どっちのこらしめられをみたいのかねぇー」
「まっどっちもおだてられた豚」
俺はタイミングを計り中央に・・・・
周辺に手を振り・・・・・
「対戦相手の登場を皆待ってんだねー」
無視されしょぼん・・・・
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