悪役令嬢は努力が嫌い

ニート

第1話

 人間は生まれながらに平等である--なんてことはあるわけがない。


生まれた国も時代も家柄、その他すべての環境が全員違うのである。そして生まれながらに親からその遺伝子というものを否応なく授かるためにその人間の頭も容姿も身体能力もすべてそれに依存しているのである。その時点でほぼというか勝負はすでに決まっているのではないか、そこから努力とかいう後天的な要因で人生を


どれだけ変えることができるのであろうか?


というかそこまでして自分を変える必要があるのであろうか……


実際に、スポーツで成功した人の体験談を聞くとわかるが彼らは誰一人としてはじめたときは駄目だったなんてことはなかったのだ。有名なのはハンマー投げの室伏選手、まったく筋トレや運動などをしていなかった時期に100メートルを走れば余裕で10秒台、やり投げなどやったこともなかったのに大会に出てみたらいきなり県記録を更新して優勝した。体操の内村航平選手もまた生まれて初めて鉄棒に触った瞬間に鉄棒の一般には難しいとされる(今はそうでもないが)離れ技コバチを成功させている。そう! 足が速い人間ははじめて走った時から速い、遅い奴はどんなに練習してもほとんど速くなれることはないのである。そしてその時間分、いやその100分の1、いやその1000000分の一以下の練習量しかなかったとしても元々足の速い人間は元々遅い奴に負けることなんて100パーセントないのである。


東大や京大に行くような連中はもし一度も教科書や参考書を読んだことがなく、一度も授業を受けたことがなかったとしても小学校から塾に通って毎日欠かさず10時間前後勉強してFランク大学にしか受からないようなものよりもその時点で知能が上なのと同じだ。


さっき少し書いたけれども、体の大きさというのは才能、または遺伝による先天的能力をもっとも表すものであるだろう。太っていたりガリガリに痩せているものでも適切なカロリーを摂取しトレーニングを行えば筋肉はつく……といっても何もしてなくても自然に筋肉質になるものには永遠にかなわないのである。


それがはっきりわかるのはボクシングのような階級制格闘技だ。

マイク・タイソンとオスカー・デラホーヤを比べると身長は同じ、リーチは10㎝近くデラホーヤの方が長い。


しかしながらタイソンはヘビー級で圧倒的な強さを発揮したにもかかわらずデラホーヤはミドル級が限界だった。


これは身長だけではなく生まれながらの骨格と筋肉量に由来するものである。


タイソンは何もしていなかった小学生の時点ですでに90㎏を超えた筋肉隆々の体型でありながらデラホーヤは元々ライト級の選手でボディビルダーのトレーナーを付けたにもかかわらずミドル級まで増量するのがやっとであったのだ。


その道のプロになったもので最初の時点で下手だったものなど過去にいただろうか?


口では「自分は最初は下手くそで~」などと言っていたりするが実際は一般人から見た場合十分すぎるくらい凄いレベルだったりするのが当たり前である。やはり最初からすごいものはすごくてダメなものはいくらやったところでダメなのである。だからこそダメなものは社会にとって何の生産性もない上に害悪にしかならないのだ。


そういった人間は世の中のがんにしかならないから安楽死施設を早急に作りそこで処分すべきなのである!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

悪役令嬢は努力が嫌い ニート @pointinline

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る