#03【別】花の盛りは一時

綺麗なままで

サヨナラしましょう


どんなに取り繕って

どんなに飾り付けても

根っこの部分は腐ってる


あぁ、もうだめね、手遅れね

汚れた姿は見せたくないわ


しおれた花弁は摘み取って

新しい花を咲かせてよ


ふとしたときに過る私が

綺麗な私でありますように


誰かに迷惑をかけながら

ヨボヨボになるまで年を重ねる

そんな姿は見せたくないわ


しおれた花弁は摘み取って

新しい花を咲かせてよ


花の盛りはほんのひととき

綺麗な私を目に焼き付けて


綺麗なままで

サヨナラしましょう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ひとりで紡ぐ、愛の言葉 [Esc] @esc4_pefr0m_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ