何もかも嘘

@snacam

このページを開けば、たった2週間であなたも札束風呂に入れるノン。

 嘘だノン(*1)。


 さて、ここまで来た方の大半はご存知(*2)の通り、本稿はキャッチコピーとして下記のテキストを指定している。


「【120万PV感謝】書籍版3巻好評発売中/(ᯃ)\」


 初公開時点で上記のキャッチコピーを使用しているのだから、当然その内容はすべて嘘だ。この内容を3冊の書籍に分割するのは非常に困難と言える。


 しかし、このキャッチコピー自体に、全く意味がないわけではない。実際に、諸兄も考えたことはないだろうか。

 巷でよく見るこの「○○PV達成」だの「祝☆○○PV」だのという冠や、「書籍発売中」といった権威付けには、何か効果的な役割があるのか? 実際どの程度の集客効果が見込めるのだろうか? と。


 何も、筆者は「○○PV突破」や「書籍化決定!」という、内容の一切伝わらないノイズのようなキャッチコピーが鼻に付くからと、皮肉の意図で件のキャッチコピーを設定し、このような文章をしたためている訳ではないのだ。

 これは純粋な好奇心と善意(*3)に基づくエッセイ、あるいはノンフィクションストーリーなのである。


 今回は試験的に本稿を公開の上、次回確認時にどの程度のPV数がついているのかを確認の上、追記を行いたい(*4)。

 公開日時は2019/11/09 08:08とする。また、結果確認日時は、筆者が本稿の存在を思い出した時とする。


 ただ、流石に★0でそんなキャッチコピーが付いていても怪しいことこの上ないので、この文章を読んだ親切な方は、一覧表示時の★数をごまかすために、雑に★3レビューを付けていただけると大変ありがたいノン。



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◆注釈

(*1)ノン《助》

装惚の終助詞。用言に付く事でその文の真剣味を失くす。

例:「『ノンフィクション』の『ノン』は倒置法でしゃしゃり出て来た語尾だノン。」


(*2)大半はご存知

「ノン 終助詞 意味」等と検索していて、運悪くこのページに直接到達した方がいないとも限らない。

そんなあなたのラッキーカラーは赤。


(*3)純粋な好奇心と善意

本稿のテーマは「嘘」であるため、本文中には何のサインもなく嘘が紛れている場合があることを注意されたい。

なお、この「純粋な好奇心と善意」という部分については紛れもない真実である。


(*4)たい《助動》

希望の助動詞。用言に付く事でその文の実現性を薄める。

例:「~したい、って書いておけば、実際にやらなくても嘘にはならんたい。」

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