コーヒーシロップ

あいつと私は、コーシーとシロップの関係だ。

あいつはコーヒー、苦くて苦くて社会にも上手くなじめない。

私はシロップ。そんなあいつを中和して中を保つ存在。

二人で一人、そうやって生きてきた。

突然、あいつに末期がんが告知された。

あいつの代わりを私が背負うことになった。

社会になじめないあいつの代わりなんて楽だと思っていた。

やってみてわかった。社会になじめないのは――

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