将来の夢って、なんだろう?と、悩んでたら

龍人

第1話 声が聞こえた

「うわぁぁーー」

主人公の少年は、上空数1000mの雲の上から落下中

なぜこうなったのか

それは、さかのぼること30分前に

彼は、悩んでいたからだ

何を?

自分の今後の進路を悩んでたのだ

主人公の少年は、現在高校二年生

名前は、高橋冬真(たかはしとうま)

16才のどこにでもいる普通の少年である


学校の進路相談で文系理系のどちらに進み

将来は何をやりたいかという選択を迫られ

て、今まではただ流れのままに生きてきたのでどうするか決めていなかったから後日返答するということで、悩みながら自動車に乗って帰る途中に前を見ていなくて車に跳ねられて死んだのだ


だが、そのとき声が聞こえたのだ

謎の声「お前まだ生きたいか?」

冬真(あれ?俺、今どうなった?)

まだ冬真は、現状を把握できていない

冬真「ん!?」

幽体離脱状態で轢かれた自分の体を見下ろしていることに気づく

冬真「俺が、あそこに?え?俺、死んだのか?」

謎の声「この世界のお前は死んだ。もう助からない。」

冬真「お前は、誰だ!?」

声に気付き反応する

謎の声「お前まだ生きたいか?」

冬真の質問には答えず、再び同じ質問をする

冬真(そりゃ、まだ生きたい)

と、一瞬心で思ったが

特に生きててもやりことが冬真には、なかった。

冬真は、少し悩んだ

そして、

冬真「今の世界では特にやりたいことがないから、違う世界で生きてみたいかな」と、どうせ死んだと思って、軽い気持ちで謎の声に

返答したのだ。

謎の声「わかった!生きてみろ!」

と、謎の声が返答した瞬間に

冬真は、雲の上から落下中の現在である


冬真「うわぁぁーー!」

冬真「生き返ったと思ったら、俺はまた死ぬのか!?」

謎の声「心を落ち着かせろ」

冬真「そんなこと言ったって!無理だろ!」

謎の声「お前には羽がある!」

冬真「俺、羽なんてないよ!」

謎の声「黙って、目を閉じて声を落ち着かせろ!そして、自分に羽があり、空を飛んでるイメージを想像しろ!」

冬真「わかったよ!どうせ一回死んだんだ!やってやるよ!」


冬真は、目を閉じた。そして、諦め半分であったが、想像してみた。自分には羽があり、空を自由に羽ばたく姿を


すると、背中からバサッと羽が生えたのだ!


冬真は、目を開けた!

そこには、緑が広がる大自然があったのだ。

冬真「俺、空を飛んでる!スゲーー!!!」

と、空を飛んでることを喜んでいると

バサッバサッと羽の音がどんどん近づいてきた

冬真は、周りを見渡すと大きな鳥みたいな何かが自分をめがけて飛んでるくることに気づいた

その瞬間に冬真は思った

(ヤバい!食われる!)

本能的に逃げた

とりあえず、森林に隠れようととっさに森に隠れた冬真は、鳥がどこかに行ったのを確認して、一度落ち着いて冷静になったが、現状がいまだに飲み込めず謎の声に話かけてみた


冬真「おーい!さっきから話しかけてくるやつ!お前は誰だ!そして、俺はどうなったんだ!」

しばらく返答がなかったから、

冬真「おーい!聞いてんのか!?返事しろ!」

謎の声「聞こえとるわ!」

冬真「お前は、誰なんだ?どこからお前の声が俺に聞こえてるんだ?もかして、お前は神様か?」

謎の声「俺は神ではない。説明するから、ちょっと黙ってろ!」

謎の声「ここはお前の生きてた世界とは別の世界だ。俺はお前の中にいる。声を出さなくとも心で思えば俺とお前は会話はできる。」

冬真「意味わかんねーけど、夢みたいな世界で俺は生き返ったってことか?」

冬真は、まだわけがわかっていないが夢だと思ってためしに心の中で話してみる

(それでお前は誰?)

謎の声「俺はドラゴン、正確にはドラゴンだったというべきだな」

謎の声「名はヴァルドラす、今お前の中でお前と共にある。さっき羽が生えて空を飛んだだろ?それは俺の力、お前の意思で扱える」

冬真(本当に心で通じた!なんでヴァルドラは、俺のなかにいるんだ?)

ヴァルドラ「お前と同じ瞬間に俺はこの世界で死んだんだ。そして、神の意思でお前と共に転生したんだ。俺にもまだ神が何を考えてこんなことをしたのかがわからない」

冬真(そうか。お前もよくわかってないのか。俺がお前の力を使えるってどうしてわかったんだ?)

ヴァルドラ「この世界では、お前の世界と違って魔法が使える。落下してすぐに俺が羽を出そうと試みたが出せなかった。だが、俺の魔力は俺の生前のまま感じられる。お前と一心同体となったなら、もしやお前になら扱えるのでは?と、思って試したのだ。」

冬真(一か八かだったのね。危うくもう一回死ぬとこだったのか。)

冬真(って、魔法使えるの!?羽が生える以外にもなんかできるのか?)

ヴァルドラ「ああ、なんでもできる。お前の想像する力次第だがな」

冬真「おもしろそうな世界だな!で、ここはどんな世界なんだよ?」

ヴァルドラ「ここはアルセウスという星だ。さっきも言ったように魔法が使えて、人間以外にも言語を話して文明を発展させた種族がいる世界」

冬真(漫画やアニメみたいな世界かぁw)

冬真(アニメなら女神とかいて、転生した俺は勇者で魔王を倒すみたいなシナリオなんだろうけど、俺はどうすりゃいいんだ?)

ヴァルドラ「これからどうするかはお前が決めろ!お前は、俺の力を使える。この世界でドラゴンは最強種族だ。ゆえにお前は今、この世界で最強だ」

冬真(まじか!俺、なんでもできる最強なのか!と、言われてもまだ力の使い方がわからないし、この世界がどんなとこかもわからないんだよな)

ヴァルドラ「再び死ぬまで時間はあるからゆっくり考えれば良いさ。俺は300年生きたからもう未練はない。お前は、好きなように生きろ」

冬真(なんでヴァルドラは死んだんだ?寿命か?)

ヴァルドラ「それは・・;・。まぁ、そんなこと良いではないか。」

冬真(まぁ、いっか。とりあえず、腹減ったな。なんか食うものを探すか。)

ヴァルドラ「それなら、食料を探しながら魔法の使い方を教えてやる」

冬真「お願いします!師匠!」

ヴァルドラ「羽の出し方は覚えたな?」

冬真(うん、なんとなくね。)

ヴァルドラ「それなら、目を閉じて肉体を強化するイメージをして、羽以外に腕と足をドラゴン化してみろ」

冬真は、目を閉じて想像した。

ヴァルドラ「感じるか?今、お前の中から魔力が全身をめぐり、それを身に纏う感覚。」

冬真(うん、心臓の鼓動が早くなって、体があつく力がみなぎってる感じがする)

ヴァルドラ「目を開けて、その力をコントロールして全身を強化してみろ」

冬真(わかった)

すると、冬真の体は再び羽が生えて、腕と脚に鱗を纏って、鋭い爪が生えた

冬真(できた!)

ヴァルドラ「まだはじめてだから、力のコントロールに意識を集中しろよ。気を抜くと元に戻るぞ」

冬真(そうだね。気を抜くと力が抜ける感じがする。これを持続するにはかなり集中力がいりそうだ。)

ヴァルドラ「動いてみろ、人間の何倍の力を使えるぞ」

冬真(やってみる)

冬真は、軽く歩こうとした。

すると、一歩踏み出すくらいの感覚で動き出したつもりが数メートル跳躍したくらいの動きだったのだ。

ヴァルドラ「目も耳にも集中して、もっと動いてみろ!お前は、もう普通の人間とは全ての能力が違うからできるはずだ。」

冬真は、まるでアニメの忍者みたいな普通では出来ないを動きを軽々こなせた。

ヴァルドラ「これが、身体強化だ。魔力コントロールの初歩だ。」

冬真「スゲー!まるで夢みたいだ!」










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