ラムネの泡[夏]

雲の行方を尋ねても

 誰も答えず笑うだけ

ラムネの泡だけ

 シュワッと答えた


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 どうも、子供の頃に大人が自分の話をまともに聞いてくれないのが不満だった唯愛です。「お話が、したいの!」という気持ちが高じてこうなりました。とても、とても分かりやすい。でもよく考えて欲しい!(自分へ)三時間は余裕で喋り続ける奴の話に付き合う奴はいない。(尚、ネットに書き込む事により症状は改善された模様)

 ➖ここまで雑談➖

 さて、ようやく和歌の話です。わ、か?本人の認識としては和歌です。一応季語はラムネです。(多分、夏の季語です。多分)

 内容としては「下らない質問だとラムネの泡くらいしか答えてくれない」という不満です。でもね、雲の行方気になりませんか?自分の視界から消えて仕舞えば勿論観測は出来ないのですが、無くなったとは断定出来ませんよね?何処へ行くんでしょうねー!(消えてます)

 まあ、真実がどうあれ真面目に聞いて答えて欲しかったですね。「知らん」で終わらせないで欲しい…。そんな面倒臭そうな顔しなくていいじゃないですか…。考えろよ、大人だろ…って思ってました。

 愚痴はここまでにして、この歌はラムネの泡だけが返答してくれます。「消えるよ」って事です。ラムネなどの炭酸水の泡は小さくて水面に到達すると音を立てた消えますが、結局消えてしまう雲とラムネの泡は最終的には消えてしまうという一点に関しては同じですね。だから答えてくれたんだと思います。

ラムネのイメージは夏の中でもかなり暑い時期で夏休みくらいかなと勝手に思っています。そんな夏の日って別に鬱要素は無いんですよ。日射しが強くて、世界が輝いて見えるのですが、当然そんな日でも絶望はあるのです。何処にでもこんなものは転がっていると、そんな歌ですね。

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