　関ヶ原

　君と古地図と

　茹る風

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　関ヶ原と言えば日本で最も有名な古戦場だと思います。他にも有名な戦場は沢山あるのですが、やはり規模の大きさではかなりなものがあります。本来武士の戦争は家と家の戦いなので、当時の日本全土を真っ二つに分けたこの戦は諸外国との戦争を除いた日本史史上最大の合戦であったと言っても過言では無いのでは無いでしょうか。

　その有名な地名を入れれば、余計な説明をしなくてよくなる事は大きなメリットだと思います。関ヶ原と聞けば大半の人は「徳川家と豊臣家の戦いがあった場所」と自分の頭の中の知識を引っ張り出してくれるでしょう。様々なドラマのあったであろうこの土地の名前、この句では所謂「歴史浪漫」を感じてもらえるようにと思い選定しました。

　君は基本的に俳句とかでは恋人を指すのでデートですね。古戦場で？と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、歴オタはやりかねません。軽々しく山登りとかやるかもしれません。

　これ、双方が同じレベルの歴オタなら平和なのですがそんなことは中々無いので大抵喧嘩します。ええ、そりゃ思うでしょう。何故デートで古戦場なのかと。デート感ゼロにも程がある。

　この何処をどう考えてもナンセンスなデートに視点人物は嫌気がさしています。茹る風なので、テンションだだ下がりです。この句の中でテンションが上がりそうな単語は『君』だけですね。果たして君への想いはこのデートへの嫌悪感を上回れるのか。…無理かもしれない。