まず、「文章、うまいなあ」と思いました。途中途中、引っかかりを感じたところがなかったからです。主人公のなめらかな語り口が、印象に残るお話でした。「ポケベル」や「PHS」などの小道具をうまくストーリーに絡めているところが、特に良かったです。また、ヒロインが「演奏」をするときの描写や、キャラクターの外見描写もうまいと思いました。「全体的に、心温まるお話だなあ」と思いながら、読み終えました。
宮本輝が好きな方はお好きなのではないでしょうか。リアリティのある登場人物、友達関係……などなど、引き込まれて一気に読了しました。面白かったです!