まず最初の感想は、リエミ様の「アパルトマンで見る夢は」

ネタバレしないようにがんばって感想書きます。

あらすじを書こうと思ったのですが、それさえも作品の面白さを半減させてしまいそうなので、省きますね。

描写がしつこくなく、丁度いい具合に書かれているなあと思いました。中盤から詩的な表現が増えてくる気がするのですが、それも気取った感じではなく、心にすっと入ってくる感じです。

登場人物がいい味を出していました。

パリ帰りの少しコミカルな画家かける、その父のアパルトマンのオーナーは紳士的なのだけど、ギターを弾く情熱を失っていない。

近くのスーパーの店員の要二はミステリアスな美青年。

女優としての道を歩み続ける舞花、画家としての情熱を持ち続けるかける。

二人の会話は、私自身にもエネルギーをくれて、ああ、小説をまだ書いてもいいか。好きなものは続けてもいいかなあと思わせてくれました。

まあ、二人はプロとしてすでに歩んでいたり、歩もうとしているのですが、趣味書きの私にも通じる思いがあって、胸に響きました。

最後の最後まで楽しませてくれる、とても面白くて感動できる物語でした。

企画にご参加いただきありがとうございます。

次の作品は紺野明（コンノアキラ）様の「閉架書庫のエアウェイト」

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