第35話 男だらけの冒険 in 北海道


 さて男達だけでやって来ました北海道ダンジョン!


「お父さん達もケガしないように気をつけて下さいね」


「任せとけ! 俺の槍捌きを見せてやる」


「聞いてない……」

 フォローすればいいか。


 とりあえず転移陣を使って十層へ、ここで装備を整えて十一層。

 牛、鹿、鶏をある程度狩ったら次の層へ、


 十二層、フライングピッグ、暴走猪

ここも家畜層、豚だけ? だか速い! そして逃げる!


「ノセ! ボブ! 囲むぞ!」

「「うい!」」


 三方向からジリジリと一匹を追い詰める。

「リーリーリーリー」

「へい! 豚さんは僕のお腹に入る運命なのだよ」

「BBQ ! BBQ ! BBQ!」


[ドォオォン!]

「「「ーーぎゃぁぁぁぁ!」」」


 まぁ、さっさと電撃で捕まえるけどね。


「「「兄さん(ちゃん)!! 」」」

 三匹のガクブルが文句を言っているが、


「おせぇよ、ちゃっちゃと次の層にいくぞ! 当たったらごめんね」


「「「キャァァァァ! 」」」

 おぉ、逃げ足は速いな。


 まぁ、ここもある程度狩ったら次の層。


 十三層、ここは飼い主なのか、ゴブリンオーナー、オークオーナー、サハギンオーナーとオーナーさん達が怒って向かってくる。

 ランクはDとまあまあだが所詮D、一蹴で蹴散らす。


 魔石は結構大きめだし、武器を落としてくれるので美味しいです。

 お父さん達もレベルが上がったのか動きが良くなってきたな。



 十四層、ゴブリン、オーク、サハギンの軍団(ナイト、ガード、チーフ)ガードマン的な感じかな? 

 手応えは結構あって、連携してくるし、ここは2組に別れて撃破(俺、お父さん、モッチー、ノセ組とお兄さん2人賢人、ボブ組

)で難なくクリア。


 十五層、いよいよボス。


 扉を開けると、

 デッカいのがいた! ジャイアントオーガ! 腕が長いしゴツい、ゴリラのようだが体長4・5mはあるぞ。

 こいつの餌場だったのか?


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ジャイアントオーガ ランクC

レベル41

オーガキングとは別系統の進化、身体の大きさに重点を置いた進化で剛力を使用する

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 とりあえずお父さん達は下がってもらい賢人達に任せてみる。


 分身の術で敵を翻弄しながら賢人が操影縛で動きを止め、ノセとボブが両足にダメージ、モッチーがサンダーランス5連で壁に張り付け最後に賢人が影から出てきて操影刃で首チョンパ!


 連携も上手だし、ゲーム見てるみたいだった、お父さん達も拍手してるし。


 ドロップは、

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

鬼力の腕輪(力 UP)

ジャイアントオーガの魔晶石

ジャイアントオーガの鋭角

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 これは当たりっしょ。


 これまで北海道ダンジョンであった宝箱も、めぼしいのは鑑定のモノクルに魔導書(初級聖)あとは銀貨や銅貨、ショボい武器系、だったからなぁ。


 でも下に行けば色々あるかもって事で進みましょう。


 十六層、変わらず草原、各種ビックスライム。

 お父さん達が嬉々として倒しまくる、俺らは昼食の準備、昼飯を食べて食休みしてから、


 十七層、グリーンワイバーン。

 下級のドラゴンだがランクD、数が多くてなかなか近寄れないし、ファイヤーブレスを放ってくる。

 モッチーと俺がウォーターランスで翼を撃ち抜いて落ちた所を仕留めていく、階段を見つけ即下に降りる。


 十八層、岩がゴロゴロあると思ったらモンスター、ロックアルマジロが岩に擬態していた。

 とりあえず1匹ノセがハンマーでぶっ叩いて岩を剥がし倒す、魔石と岩の塊をドロップ……要らないから逃げながら階段へ。



 十九層、マジカルブック。

 飛んでる本が魔法を撃ってくる、しかも属性はバラバラだ。

 2対1になり倒していくと、たまに魔導書を落とす。

 キリがないのである程度倒した所で下のボス部屋へ、(魔導書、初級の火×3 水×2 風×2 のドロップだった)ここはまた来よう!



 二十層、全員にヒールをかけて挑む!

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ランドドラゴン ランクC

レベル 53

中級ドラゴン、ブレスはないが、土魔法を使用してくる、体当たり、尻尾での薙ぎ払いが強力

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


「ランドドラゴン、ランクC! 体当たりと尻尾に注意して、土魔法も使ってくるから声かけよろしく!」


「「「「「「「おう!」」」」」」」


「おりゃぁぁぁぁ」

 お父さんが一番槍を横っ腹に突き刺すが弾き返される。

 尻尾の薙ぎ払いが来るが間一髪で賢人が担いでジャンプ! ついでに爆弾くないを投げつけ背中で爆発するが、ダメージにはなっていない様だ。



「カズトさん、アイツ外皮が硬すぎるわ」


 モッチーも焦っているようだ。


 ひっくり返してみるか?


「全員左側にダッシュ!」


 いくぞー……いまだ!


「アイスバーン! アースクリエイト!」


 ランドドラゴンの足元を凍らせ、左側の土を一気に持ち上げる!


『ゴァアァァァァアァ!!?』


 すぐ土魔法を解除して、

「腹を狙えぇ!」


 全員一斉に切る、突く、殴る、撃つ、刺す!


「起き上がるぞー!避けてー」

「キャァァァァ!」


『ご、ゴァアァァァ』


 ランドドラゴンが起き上がる所でもう一回。


「アイスバーン!」

『ァアァッ!?』


 滑ってまた同じ状況、

「イケェー!」

『ゴァアァァァ?!』


 モッチーが準備していたようで、

「アイスコーン!」


 名前がカッコ悪いが、デッカい氷の円錐がランドドラゴンの腹に突き刺さる。


『ゴ、ゴハァ……』

 円錐が刺さったまま黒い煙になっていった。


[[ウォォオォォ!!]]

 お父さんやお兄さん達も雄叫びをあげる、ボス戦は初めてだったのに、動きもよくて、戦ってて楽しかったのだろう。


 ドロップ、

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ランドドラゴンの魔晶石

ランドドラゴンの鱗×30

ランドドラゴンの牙×2

ランドドラゴンの爪×4

金剛玉

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 そして宝箱は、

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

金剛鎚

SPボール(中)×2

金貨1枚 銀貨5枚

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 ……やっぱショボい、チュートリアルダンジョンの方がもっと出てた気がする。


 まー階段があるからまだ下があるし、次に期待かな。転移陣で外に出る。

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