第8話 固有スキルと中年

 3人ともワイワイやってる。


「そろそろ行くか?」


「「「行く!」」」



 扉を開けたら即ゴブリン!!?


 いきなりだったが、蹴っ飛ばした。


「ビックリしたー、開ける時注意だな」


「兄ちゃん気配探知は?」


「あ、使ってみるわ、」

 忘れてた、んー、分かりづらい……



「マップと同期出来ないですか?前やってた狩りゲーみたいに」


 んー、おぉ出来た、青い4つの点が俺らか、赤いのがゴブリンかな?


「ナイスボブ!」


 褒めるんじゃ無かった、ドヤ顔やめろよ……賢人が肩パンしてる、ナイス!


 んじゃ進むかね、ゴブリンも消えてるし。


「これが魔石?」

「んだ」

 賢人が勝手にパクった、いーけど。


「T字路右側に2体、どーする?」


「兄ちゃん1体お願い、遠い方俺が行く!」


「了解、行くぞ」


 目の前の1体の頭を掴んで投げ飛ばす。


 賢人はもう1体に木刀を上から振り下ろす。


「おぉぉぉわぁぁぁキモチワリィィぃ」


「もう1体生きてるみたいだけど美羽行く? 連れて来ようか? 弱ってると思うし軽く叩けば行けるんじゃないかな?」


 賢人は騒いで変な動きをしてる。


「やる!」


 美羽がやるらしいからゴブリンの両腕を捕まえて持ってくる。

 ピクピクしてるから早くしないと消えるかな?


 賢人から受け取った木刀を振り上げ、目を閉じて振り下ろす。


「キャアぁぁぁァァァぁぁキモチワルィいやあぁ」


 おぅ賢人と一緒だ。2人で変な動き……


 ボブはビビって白くなってる。



 ……落ち着いたらしい、さっきまで騒いでたのにいまはステータスカードに夢中な2人、ボブは木刀持って、


「兄さん、オシッコ漏れそう……」


「漏らせ、後ろの方に1体いるから一緒に行くぞ」

しょーがないから連れて行く。


「ヘタレが!」

 後ろから賢人の罵声が聞こえる。


「うっさい、お前もヘタレてたやろが!!」

 ……まー元気だなぁ。



 ボブのは割愛、器用に避けながら

「無理ぃー」とか「助けてぇー」とか、


 ほんとガタイによらずビビりなんだよな。



 まー3人ともステータスカードを取れたから家に戻って説明した。


 SPは100しかなかったし、ステータスも俺より低い、これが基本なんだろうなぁ。



 家に戻りさっそく皆んなのステータスを確認、職業は俺が変更出来るようなので変更した。


ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ID 270506

名前 : ケント センジャ

種族:人間 /男

年齢:25 レベル:1

HP:90/90

MP:100/100


力:70

器用:50

丈夫:40

敏捷:90

知力:100

精神:60

運:40


職種:盗賊 Lv 1

SP:65

【スキル】

短剣術 Lv 1

投擲 Lv 1

盗む Lv 1

操影術 Lv 1 NEW SP10

身体操作 Lv 1 NEW SP5

身体強化 Lv 1 NEW SP5

生活魔法 Lv 1 NEW SP5

魔力操作 Lv 1 NEW SP5

精神耐性 Lv 1 NEW SP5


【固有スキル】

技能譲受(スキルを譲り受けることができる、適性あり0.5倍SP・適性なし1.5倍SP使用)


【称号】



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ID 270507

名前 :ミウ センジャ

種族:人間 /女

年齢:36 レベル:1

HP:80/80

MP:110/110


力:30

器用:40

丈夫:50

敏捷:30

知力:100

精神:110

運:25


職種:僧侶 Lv 1

SP:75

【スキル】

聖魔法 Lv 1

回復魔法 Lv 1

杖術 Lv 1

身体操作 Lv 1 NEW SP5

身体強化 Lv 1 NEW SP5

生活魔法 Lv 1 NEW SP5

魔力操作 Lv 1 NEW SP5

精神耐性 Lv 1 NEW SP5


【固有スキル】

物品交換(等価交換ができる)


【称号】




ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

ID 270625

名前 :ユウスケ シュザヤ

種族:人間 /男

年齢:25 レベル:1

HP:120/120

MP:50/50


力:120

器用:90

丈夫:110

敏捷:50

知力:50

精神:40

運:15


職種:戦士 Lv 1

SP:75

【スキル】

剣術 Lv 1

盾術 Lv 1

身体操作 Lv 1 NEW SP5

身体強化 Lv 1 NEW SP5

生活魔法 Lv 1 NEW SP5

魔力操作 Lv 1 NEW SP5

精神耐性 Lv 1 NEW SP5


【固有スキル】

剛力(使用時STR1.5UP)



【称号】



ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・


 3人ともステータスを弄り固有スキルもついていて、テンションMAXだ。


「美羽の固有スキルってなんなの?」


「物品交換ってスキルらしいよ、説明では等価交換することができるだって……あ、ネットショップ見たいな感じ、見てみて」


 全員の前にステータスプレートが見えるようになり、本当にネットショップ見たいな画面が見える。


「これどこに繋がってるの? 異世界? ダンジョン?」

 賢人が美羽に聞くと、


「さぁ? でもこれで装備買えるんじゃない?」


 カテゴリーごとになっているが地球の物ではないようだ、何で買えるんだ?


「美羽さん、ここに買取ボタンがあるっす」

 ボブが何かを見つけたようだ、


「押してみるね」


(品物を査定します、品物をお渡し下さい)


 俺が100円を渡すと美羽がプレートに持っていく、すぐに吸い込まれた。


(査定が完了しました、DP100になりますが、いかがいたしますか?)


 美羽が買取ボタンを押すとDP100が画面うえに表示された。


「おぉ、現金でいけるね、美羽さん短剣見せて」


 賢人の目がキラキラしてる、さすが上級課金者、金で買う気満々だな。


「やっぱ良さそうなのは高いねー、これお金じゃなくてもいいんじゃない?」


 査定してたからそうかもな、

「美羽、これ」

 ゴブリンの魔石を渡す。


「やっす!ゴブリンじゃダメだ」


 賢人がorzしてる、結果一個DP10でした。


 まー金策は後だな。


「ボブの固有は想像がつくね」


「ですね、パワーアップみたいです。それより賢人の固有がチートですって」


 賢人はヘラヘラしてる。

技能譲受ぎのうじょうじゅ!そう、兄ちゃんからスキルを譲り受ける事が出来る!」


「俺限定じゃないだろ、しかもお前もSP使うし」


「でも適性ないのでも覚えられるのは得っしょ」


「でもLv 1限定なんだな」


「それでもずっこいですよ! まだSPの増やし方分からないんすから、兄さん簡単に渡したらダメっすよ!」


「うっせー、俺の兄ちゃんだ! ほっんとボブのくせに!」


「それ悪口じゃないからな! 悪口みたいに言うな!」


 いつものじゃれあいが始まった。

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