20代まで一冊も本を読まなかったオッサンが、小説賞に入賞した秘密 ー元読書ギライの読書術ー

椎名富比路@ツクールゲーム原案コン大賞

第1話 読書は難しくない

 オレは若い頃、本・読書が苦手だった。

 なんか、堅苦しいイメージが合ったのだ。


 姉は読書家で、「赤川次郎」や「ブレナンのゲームブック」などを読むほどだった。

 オレも多少は読んだが、それでも読書好きかと言われると、「マルカツファミコン」程度を嗜む程度だった。

 

 主に、ゲームの攻略本を読むくらい。


 特に小説が苦手だった。


 予備校時代こそ、TVアニメの影響で「スレイヤーズ」を第二部の冒頭、すぺしゃるなら10巻くらいまで追いかけていたが。


 その影響もあって、小説を「書く方は好き」だった。

 ただ、よくある「影響を受けたくない病」で、読書からは遠ざかっていく。

 

 結果、今でも「頭のいい小説」は書けない。


 あるとき、「ちちんぷいぷい」という関西ローカル番組で、司会の角純一アナがやたら養老孟司先生の「バカの壁」を引用していた。


「読みやすい」と評判だったので、試しに読んでみることに。


 うん、読みやすい。


 東大名誉教授の書籍と聞いていたので、さぞカタッ苦しい本だと思っていたが、


「あのねえ、キリスト教とイスラム教はわかり合えないの!」

「だから、お互いを思いやることの方が大事なの!」


 と、今の代表的なネット・リテラシーのようなことを、この頃からおっしゃっていた。


 そこで、オレは読書の面白さを知る。


 とはいえ、いきなり何十冊も読まず、近所にある紀伊國屋での立ち読みをメインに、読む幅を広げていった。


・14歳のハローワーク

・電車男

・さおだけ屋


 など、比較的読むのが簡単なヤツばかりを読むように。


 やがて、オレはラノベ作家を志すようになる。


 その過程として、「年間100本映画を見る」ことにした。

 小説だと、読むのに時間が掛かるからだ。


 でも、これでは小説家になるのは無理だなと、小説講座の門を叩く。


 そこで、「ラノベを書きたいなら、ミステリを読め」と教わる。

 

 オレは講師の勧めるミステリの古典作品を読みあさる。


 これがまた、オレの読書を加速させていった。


 ところが、40代になって、問題が発生する。


 小説に飽きてきたのだ。


 そこでオレは、メンタリストDaiGoの動画に出会う。


 自己啓発系サイトはある程度巡っていたが、この動画をきっかけにビジネス書へ手を出し始める。


 スピリチュアルだとモヤモヤしていた問題が、ビジネス書などを通じて具体的な解決法を見つけ出すことが可能になった。


 今でも、空き時間ができると図書館に行ったり、Kindleアンリミテッドを立ち上げて、無料の本を探しては読みふけっている。


まとめ


・きっかけなど、なんでもいい。


・読みやすい本を探す。


・どれを読んでいいかわからなかったら古典。

 ただし義務ではない。好きな本を。

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