『作者からのコメント』

　灰ノ雫～Noah et Luna～、これで完結致しました。ここまで読んでいただいた読者の皆様、作品に少しでも目を通して頂いた皆様、応援していただいた皆様、そして挿絵等を描いて頂いた方々。この場をお借りして、感謝の言葉を述べさせて頂きます。この一年間、ありがとうございました。

　自作品を完結させたのは、これで二作品目です。今作は前作とはテイストが少し違う、かなりシリアス重視の作品となりました。戦争、殺し合い、裏切り、欲望…というあらゆる負の詰め合わせ。それに、周囲のキャラクターや仲間がどんどん死んでいきます。読み始めた頃に「このキャラは死なないだろー」と確信していたら、後半で突然殺され「え？　本当は生きてるよな？」と困惑して、結局死んでいて物語は進む…みたいなことが多々あったと思います。

　ともあれこの作品を書いたことで、私自身を大きく成長させることができたと言っても過言ではありません。公式連載も含め、初めての経験を多く交えつつも、一人ベッドの上でどう物語を進行していくかを考えた日々は、今思えば休む間もなかったです。逆に考えれば、"充実していた"とも捉えられますね。

　これからの活動方針はまず『改稿＆他サイトへの転載作業』です。マグネットが残り続けるのか、いつか消えてしまうのか。それは私にも分かりません。なので見せられるような文章に改稿しつつ、作品をネット上へ残すために転載していきます。現在考えている転載先は、

　・小説家になろう

　・カクヨム

　・Novelba

　・ノベルアップ+

　の四サイトです。改稿作業と転載作業はかなり時間が必要になるため、すべてが終わるのはまだ当分先の話です。　

　そして転載作業等が終わった後、三作品目である『雨ノ雫～Alieno Historia～』を執筆していこうと思います。この三作品目はあくまでも『夢ノ雫～Ros Memoria～』と『灰ノ雫～Noah et Luna～』の間の物語です。『灰ノ雫～Noah et Luna～』よりも後の時代の続編を書く予定は――あるのでしょうか？

　以上の活動方針を総括すると、しばらくオフラインでの活動がメインとなります。色々と発表しきれていないことも多々あるのですが、まだその時じゃないので伏せておきます。次にオンラインで顔を出す時は来るのでしょうか。そもそも私はその時まで生きているのでしょうか。

　作中でデコードというキャラクターが軽く述べていましたが、未来は否定も肯定もできない不確定なものです。『起こらない』とも『起こる』とも断言できません。『起こるかもしれない』、『起こらないかもしれない』とあやふやな言葉で例えるしかないでしょう。ですが『起こらないようにする』『起こるようにする』というように、その未来への"確率"を上げることはできます。そう、未来とは私たち自身の手で明確にしていくものなのかもしれません。

　だから私は『生きていられる』よう、心掛けます。才能もない私が、努力も怠る私が、この世界に生きている価値などあるのか。それを問われる――その日まで。

　小桜丸