疾く駆けよ!
れなれな(水木レナ)
プロローグ
スポットライトがまっピンク!
バックダンサーの
舞台の上を
割れた腹筋から胸板をさらし、ピンクのライトに照らされた素肌にしなやかな指を這わせ、じらすように下肢を見せて開脚を披露した。見事だった。
片や涼子は、赤い
吹きあがる風にまかせて、スポットライトがかき消え、
いかにももったいつけた演出だったけれど、今日の客は女性が多い。新入りのお
女を
公演はいつも通りわいた。
こうして涼子の初舞台は、勇也のおかげで大げさとも言えるくらいの高評価を受けたのだった。
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