　下痢旦日従猛烈腹痛来見中原氏、至肛門。謝曰、「将軍暴飲暴食、天麩羅与氷菓戮力而攻胃腸、酒戦肝臓、豚骨拉麺戦膵臓。不自意能入大腸破肛門、得見将軍於此。自己責任也。」中原氏曰、「未必故意、御免。以前食三日前咖喱而無傷、過信消化力。不然、何以至此。」

　書き下し文

　下痢旦日（たんじつ）猛烈なる腹痛を従（したが）へ、来（き）たりて中原氏に見（まみ）えんとす。肛門に至り、謝（しゃ）して曰はく、「将軍暴飲暴食し、天ぷらとアイスクリーム力（ちから）を戮（あは）せて胃腸を攻（せ）む。酒は肝臓に戦ひ、豚骨ラーメンは膵臓に戦ふ。自（みづか）ら意（おも）はざりき、能（よ）く大腸に入りて肛門を破（やぶ）り、将軍に此（ここ）に見（まみ）ゆるを得（え）んとは。自己責任なり」と。中原氏曰はく、「未必の故意なり、ごめん。以前、三日前のカレーを食ふも無傷、消化力を過信したり。然（しか）らずんば、何（なに）を以（もっ）て此（ここ）に至らん。」と。