中国語学習者向け
二十四岁,是学生。
海外に伝わる日本文化というのは大体妙なものであることが多い。牛乳から抽出したたんぱく質で包丁を作る動画が八百万回以上も再生されるなど、人々の好奇心はより奇抜なもの、より奇を衒ったものに注目する。そして質が悪いことに、日本人からすると知らなくていいことばかりが情報の海から釣り上げられ海外で
アニメにとどまらず、日本のファッション、コスメ、グルメ、観光など中国人は意外と日本の様々な分野に興味関心を持っている。それに伴って日本語に由来すると思われる言葉や言い回しは増え続け、一部はあまりにも広まりすぎて元が日本語であることが忘れられていたりする。
今回はそんな、中国でも有名な日本に関する珍語録を取り上げたい。
●桑、酱、君
sang, jiang, junと読むのだが、「○○さん」、「○○ちゃん」、「○○くん」の意味で、中国語には本来なかったのだが日本語(特にアニメ)の影響で「山田桑 = 山田さん」みたいな感じで使われるようになった。
まあ、「センパイ」とか「センセイ」とかもはや万国共通語になりつつあるしなぁ……。
●二次元
知っての通り現代中国語の科学、人文系の単語の多くは明治時代に作られた日本語の翻訳借用語なのだが、これもまたそうやって中国語に入った日本語……だったのだが現在ではアニメとか漫画の意味で使われてしまっている。
●草
「草」が余裕で通じて草
本来中国のネットスラングでは「草」は操(肏) cao4(ファック)の意味で使われていたが、近年は日本語の影響か「草」や「ww」が(笑)という意味に変わりつつある。
●二十四岁,是学生。
例のアレです(迫真)「迫真」なんかもチャットで割と使われてるような。
国を超えて広まってしまった日本の恥部……
●重要的事情要说
なぜ中国でこれが有名なのかは筆者も分からない。中国の流行語大賞にはランクインしなかったようだが、中国人の若者でこの言葉を知らぬものはいない。この言葉、中国人はまさか元ネタがみのもんたのCMであるとは知らないようで、日本のネット上でもmemeになっていたのを知らず知らずのうちに使い出したようだ。
そしてなぜ「二回」が「三回」になったのかも不明。中国人はドアをノックするときも三回叩くしな(適当)
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