時止め能力が思ってたのと違いすぎてヤバすぎる件

めいぷる

第1話「亜空間召喚」

「君は何を望む?」

頑固そうな巨体が甲高い声でそう言った。

自分は、さっぱり今の状況を掴めづにいた。

思い出すんだ…さっきまで何してたか…


~~~~~~遡ること数分前~~~~~~


「では新入生を祝して乾杯!!」

カンパーイ!!グラスジョッキを響き合わせ

大学の歓迎会は始まった。

俺は新入生なんか正直どうでも良かった。

大事なのは、あの大好き絶賛片思い中の

絵梨花と酒の席で飲めるからだった。

この俺佐々木忍はごくごく普通の大学2年生

だ友達はいるし、親と仲が悪いわけじゃない。

だが、彼女が今の今まで出来た事が無かった

そんな時大学で出会った絵梨花に一目惚れした。自分で言うのも何だが俺は決して顔が酷いわけじゃない。人望だって結構ある!

だがモテない。

1か月前、経済の授業で筆箱を忘れた時に

ペンを貸してくれて、そこから、仲が良くなった。そんな中学生みたいな感覚で俺は恋に落ちたのだ。

と、そんな回想に浸っていると、酒で酔った

絵梨花が新入生の肩を組んで胸を押し当てて

無理矢理飲ませようとしてるではないか!!

羨ま、、、じゃなかった、ダメだ!ダメだ!

未成年に酒を飲ませるなんて!俺は止めようとした次の瞬間!転んだ。盛大に。

頭からはいったクソ痛ぇ、、、意識が朦朧とする、、、皆が心配して近寄り「救急車だ!救急車を呼べ!!」とか聞こえた、、、

情けねぇ、、、カッコわりぃ、、、

そんな時、声が聞こえた。

絵梨花の声だった。

「頭からズコーんて‪‪w‪w‪wウケるー‪w‪w腹痛てぇ‪w‪w‪w」


……ふぅ


こんのクソアバァ!!!

酒回ってるからって調子乗ってんじゃぇ!!後で覚えとけぇええ!!!

その次の瞬間!!

赤い閃光のような光が床に現れ、

魔法陣の様な物が俺の周りを覆った。

皆の声が遠くなる、、、

俺、何処に行くんだろ、、、




目を覚ましたらそこは亜空間だった。

何も無い空間。強いて言うならば、

昔流行った5億年ボタンみたいな空間だった。

辺りを見回すと、一筋の光が見えた。

近寄ると、頑固そうな髭が伸びたジジイがいた。しかもデケエ。

俺は今の自分が置かれた状況が全く分からなかった。

このままだと埒が明かない。思い切ってこのジジイに此処は何処なのか聞くことにした。

俺が恐る恐る聞こうとしたら先にアッチから

話してきた。

「…君は何を望む?」


…は?






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