第98話12月5日 面談

今日はお医者との面談の日

朝から憂鬱

本当に現実というものと直面することが なんて苦手な人間なんだろうと 頭を抱えてしまう

直面することがしんどいと言うよりも今後のことだよね

この病院通いは 体力的にはきついと言えばきついけれど ぶっちゃけそんなに大変でもないし嫌でもない

一人で家事をやるのも寂しいものはあってもそもそもが好きなので それほど負担になってはいない

家の支払いだとか掃除だとか修理だとかそういったことを全て一人での判断というのがストレスだったりする程度で

単純に今の生活そのものの形がどうということはない

一番しんどいのは母が帰ってきてからどうなんだろうかと言う部分

部屋を作り直す

介護保険

それも大変だけどまぁなんとかなる

実際はその後だよね

車の免許を取りに行こうと思っていたけれどもどうしても生活のリズムが作れない

時間をうまく使えていない

車の免許ない状態で母が帰ってきたら行動範囲が狭くなる

その時点で取りに行くというの非常に難しい

仕事を変えるにしても免許がないとなかなかいいところが見つからない

そうなってくると 今の状態で 母を迎えてどこまで生活できるんだろうかと

これまでもかなり生活費を削って削って10円安いものを必死になって探し割引シールが貼ってあるもの必死になって漁ってきた

そんな暮らしの中で 母にお金をかけずに生活するというのは 無理だよね

そうなってくるとどこからそのお金を捻出しようか

入院代であらかた貯蓄が吹っ飛んでく

そういう未来も踏まえて仕事を変わろうと探していた

免許も取りに行けるタイミングを狙っていた

でも結局取るタイミングどころかその時間が取れなかったから取れずにいたのだけど

そこで入院というプラスアルファがあった今

どういう風にして改善していけばいいのか皆目検討がつかない

母が帰ってきた後の経済状況がまるで見えない

せめてお金があればね

気持ちに余裕もできるんだけど

何よりも母が完全復活してくれるのが一番

完全とはいかないまでもさ

当たり前のように生活が出来れば

リハビリの到達点が車いすありきで考えられたら正直首くくるしかない

というのが今の心境

今から1時間後にはお医者との面談が終わり

とりあえずを指針が提示されるかな

それではバスに向かいます


お医者との面談が終わる

年末の外泊、1回くらいだったら何とかとのこと

今後の見通しは立たない

ある程度の自立がないと 退院してからは生活が非常に暗いものになるということを伝えておく

自分の身の回りのことがある程度でき

多少なりと外に出歩けなくては

その辺りができないとあっという間に認知症を発症する可能性が大

はっきりとそれを伝えておく

俺が自宅にいなければ外泊は無理というのもなかなかのハードル

退院後の見通し

それが物理的に、一番ストレス

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