第12話母の 部屋で号泣してしまった

病院から帰ってきた

夕ご飯を用意したものの 食欲がない

食べても味がしない

でも 母が作ってくれた 最後の料理なので 最後まで食べきる

少し握力が弱っていた気がする

今日はとても疲れていたみたいだけれどもそのせいじゃない感じ

DVD で映画を見れるように してきた

多少でも気が紛れてくれればと思う

でもこの先が 何にもないというのはとても辛い

お見舞いに来てくれた近所の方が色々と励ましてくれるんだけれどもちょっとずれてて困った

男性は左の方にマヒが出るから脳梗塞の後も車を運転できたとか言われたら 母としては非常に悲しいはず

本人は励ましてくれてるんだから仕方がない

怒るわけにもいかない

今日母の 部屋で号泣してしまった

涙が止まらなかった

これが 進行してしまうと俺は俺で鬱になってくんじゃないかと思って恐怖がある

精神が壊れてしまった方が楽かもしれないけれど 母を置いて 勝手にそうなってしまうのも ずるい気もするしダメな気もするし

何時まで 罰を受ければいいのか その検討もつかない

誰かに助けてほしいけれど 何をどう助けてもらえばいいのかさえ 分からないし 母を元に戻して くれさえすれば全てが解決する

それだけが 絶対に無理だと言う この状況で ただただ壊れないように壊れないようにと必死ですがる

その反動でかひたすら人と話す 仕事先でもタクシーの運転手とも 何かあると話す

そうしないと もうまともでいられないような気がする

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