9.試験開始。誰だよ?!スタンプラリー平和感すごいって言った奴!俺だよっ!くそぉぉ!

「誰だよ?!スタンプラリー平和感すごいって言った奴!」

「俺だよっ!くそぉぉ!」

冬咲日和ふゆさきひより春崎霞はるさきかすみ17歳。

全力で逃げています。

もう一度大切なので言います。

全力で逃げてますううう!!!!

「おい!っての聞こえたか?!かすみぃぃ」

「んなもん、聞こえてるわけねぇーだろ?!聞こえてら返り討ちにしてる!!!」

「ですよね-!!!!」

今、いかにも禍々しいです!って奴に追っかけられてる!

分かりやすいいうとTHE★悪者に追っかけられてますぅぅー!

やばい。

何がやばいって見た目もやばいし、何よりオーラ?っていうのか?!黒いどんよりしたのを纏い追っかけてくる。やばすぎてそいつが通ったあと、植物は枯れて水は腐るし、変に発熱していて触られたら焼かれる。ここまで来るまでに、道脇に転がっている何かがいたが、恐らくあいつらにやられた同じ受験者だ。怖くてしっかりとは見なかったから何か大きな動物が寝ていたのかもしれない。だから勘違いかもしれないが、とりあえずやばい。しかも俺らを追っかけてるうちに、どんどんでかくなる。意味がわからん!!

「なんで、でかくなってんだよぉぉ!」

「知るかよ!でもあれに追いつかれたらやべーぞ!」

とりあえず、森の中をひたすら走る。

そして今になって思う。

部活もっとちゃんとやっておけば良かった!

まさかこんな形でがくるとは!!


「っ!」

少し前を走っていた霞がいきなり止まった。

「?!霞?!」

「行き止まりだ!」

「は?ってまじか...」

下は崖になっていて先には進めない。


「ぐわぁぁぁぁぁあぁぁ」

「「!!」」

俺らの身長の2,3倍はある、禍々しい生物が襲い掛かってきた。

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