7.受付で死んだ目をした奴に会った。同志だった。

とりあえず、受付だ…鴨ってなんだよ!って、

「うわ…」

俺かとりあえず受付にいったら、すげぇ死んだ目をした奴がいた。

ハイライトどこいったんだ。多分ここにいるみんな同じこと思ってる。こんなに人がうじゃうじゃいるのにあいつの周りだけ変な空間ができている。つーかあの空間だけ、ジメジメオーラがやばい。きっとあいつも俺と同じような境遇なんだなきっと。気持ちは分かる!だが、話しかけてはいけないと俺の頭が警告している。ここは何も見なかったことにしよう!うん。何か今一瞬目があった気がしたけど、きっと気のせいだ!うん!さっさと受付を済ましてここを去ろ、

「ねぇ、お前」

後ろを振り向いてはいけない。

「お前だよ。」

いけないぞ!

「お前どこの出?一緒に組もう。」

「…」

「試験は2人1組。このままじゃ俺もお前も失格だぜ」


「聞いてない」

「俺もさっき聞いた」

「「…」」


俺も目が死んだ。


「受付完了しました。この門の先でお待ち下さい!」

「「…」」


お姉さんの笑顔がまぶしいが、俺の心は寒い。俺の隣の奴も同じだろう。相変わらず目が死んでる。

とりあえず、門の先に進んだ。進んだ先は広間になっており、そこにも人が溢れていた。しかしジメジメオーラ×2の為か、俺らの周りは風通しがいい。

「お前名前は?俺は春崎霞はるさきかすみ。桜花の一門…みたいだ。」「俺は冬咲日和。柊一門、らしい。」

「「…」」

あぁ。確信した。こいつは同志だ。

「お前見える様になったのっていつ?」

「昨日。…お前は?」

「2日前。」

「「…」」

「なぁ、ってしってるか?」

「…聞いたが、詳しくはしらねぇ。試験を受ければ分かると言われた。」

「そうか…」

「試験ってなんだろーな」

「さぁな。でも鴨になるぞって言われたからな。なんかやばい気がして受けるって言ったが…はぁ。試験もやばそうで訳がわからん。」

「俺もだ。なんか、とりあえず軽い感じでうちにおいでよ、みたいな感じではじまり、詳しい説明もなし!」

「そうそう!行ったら分かるって言われても困る!命かかってんだぞ!ってな!」

「本当だぜ!俺の平和な日常を返せ!」

「そうだ!そうだ!漫画の主人公ポジションはいらない!モブポジションをくれよ!」

「分かる!そして可愛い彼女がほしい!」

「ほしぃぃあぁぁ」

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