1.謎の生物と謎のイケメンのダブルパンチをくらいました。

ん??

俺は冬咲日和ふゆさき ひより。女みてーな名前だけど男だ、うん。

ちなみに普通の高校2年生。

見た目は難があるがスポーツも平凡。

学力は、俺の点数がクラスの平均点というミラクルをおこしまくっている。

むしろ、見た目以外で他の奴と違うところを、探す方が大変だと思う。

まぁ、別に悲観してもないし、アイドルにもなりたい訳じゃないから何も気にしていない。

そう、俺は普通。

ザ★平凡代表。

…のはずだったのだが…。

なんだ、なんだ。なんか、変なのが浮いている。

最近スマホばっかみてたから、かぶん、飛蚊症とかいう奴か?(母さんが何とか言ってた。)

「きゅー!ひより?ひより、見えてるぅ?」

なんだ?

なんだ。

猫の尻尾が異様にながくて、へんに蜥蜴っぽい。

でも顔は猫…だ。何これ?!しかも話しかけてきた?!ちょ、ここは逸らした方が…。

「ひより?ひより?見えてる?見えてる?」

そうやって近づいてくるから、

「うわ!ちょ、くるな」

「!」


「へっ?」

ぼろぼろと猫?蜥蜴?は泣き出した。しかも、量がとんでもない。数十秒しか泣いてないのに、バケツを零したみたいになってる!嘘だろ?!

「ちょ、な、なくな。その、驚かせてごめんな。」

「きゅぅぅ」

チラリとこちらをみたかと思ったら、

「おわ!」

飛びついてきた。

「は?えっ、ちょ。」

と、とりあえず。抱えるが、服が凄い勢いで濡れていく…。

なんなんだ…泣きたいのはこっちだ…。


「わぉ。ビシャビシャだねー?大丈夫かい?」


「えっ…」


窓にイケメンがいた。

いや、イケメンとかぶっちゃけ今はどーでもいい。

「あの、ここ…5階。」

「というか、そいつお前に懐いてるね。」

「あの…」

「精霊に好かれるなんて、やるねー」

「いや、」

「うーん。その子の捕獲が俺の任務だったけど…」

「あの!」

「あ、待って、待ってー。」

「…」

マイペースすぎだろ!

「うーん。そーだね!」

ぽんとイケメンは手を打った。

「お前、僕と来なよ」

「は?」

「ってことっで!レッツゴーだよ!」

「はぁぁぁ?!!」

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