7 金木犀と花盗人 完への応援コメント
おもしろかったです。お疲れ様です。
とても……なんていうんだろう、鬱くしい話だなと思いました。死を持って相手に自分を刻み込むなんて言う痛みしか残らないような手段を使ってまで相手に想われていたいカオルだとか、いかに相手が好きだからと言って殺人まで犯してしまうアカネだとか、リトルガーデンと称したこの隔離施設の異常性や問題点なんかが浮き彫りになった結果の偏愛とか、そのへんの描写がすごいなと思いました。
ほんとうは純粋に相手が好きだっただけなんだろうに、病気とこの少女植物園という存在の特異性がこの結果を生み出してしまったのかな、と思うとどこかうら寂しいし悲しいです。平穏さの裏に隠れる秘密と言う名の狂気が、ほんとうはこの金木犀とアネモネだけじゃなくてまた第2のふたりが出てくるのかな、と思ったりして、連差が続くような気がしてかなしいです。
アネモネと金木犀の花言葉を調べたのですが、また切なくなりました。アネモネが儚い恋だとか、恋の苦しみだとか、嫉妬のための無実の犠牲だとか、アカネと重なるさまが多く、金木犀は誘惑や初恋、陶酔なんかの花言葉が目に付いて、病気の花はその人の性格に依って選ばれるのか、花の性格に沿って人格が変わっていくのか、どちらにせよ恐ろしいなと思いました。
心が抉られるような、情動を多彩に呼び起こす素敵な小説でした。執筆お疲れ様でした、とてもおもしろかったです。ゆっくりご自愛ください。
作者からの返信
素敵なご感想のコメント、有難うございます。
金木犀の話が書きたくなって、気がついたらこうでした。鬱々しい話になってしまいましたが、楽しんでいただけたなら幸いです!
描写を褒めていただけてとても嬉しいです! とりあえず、鬱っぽい話を書くならそのあたりもしっかり書けるといいなぁと思っていたので、それを表現できたようでとても安心しました。
もっと別の形で出会っていれば、或いはもっと互いに歩み寄っていれば、二人は全く違う方法で結ばれたのかもしれませんね。
花言葉まで気付いていただけて嬉しいです! この病は、一見普通に見えて、浮かんだ花の痣によって、花言葉による精神の変動が起きます。心身ともに花に蝕まれる恐ろしい病気なのですが、この小説内では語られておりません。アカネが起こした問題で初めてその説が提唱され、やがて事実が明るみになります。
もっと短編でさくっと終えるつもりだった上、思ったより重い話になってしまいました。最後まで読んでくださった上、コメントやレビューまでいただきまして、誠に有難うございます!
どちらかといえばこれは精神を削る話だと思いますので、シナくんさんもしっかりお休みくださいね!
ご配慮いただき有難うございます。今日はゆっくり休みたいと思います!
編集済
7 金木犀と花盗人 完への応援コメント
冒頭の文章で引き込まれた時に感じた気持ちのまま、物語を読み終えることができました。世界に浸ってじっくり楽しませていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
最後まで読んでいただけて嬉しいです、有難うございます!
楽しんでいただけたのなら幸いです。こちらこそ有難うございます!
誤字の報告も有難うございます……! 訂正させていただきます!