第9話 プールサイド、鼻血に染めて⑧

 川越水上公園と言えば3種のスライダープール!

 簡単に言えば、水の流れる滑り台です!


 私たちは、そのうちの一つ、アドベンチャースライダープールへ。

 ジャングルの滝のようなスライダープールで、ところどころに岩(ゴム製)があってワイルドな気分を味わえるの!


「きゃー♪」


 水しぶき&歓声をあげ、ざっぱーんと下のプールに着水する私とミルちゃん。

 真夏のプールを堪能中ですっ!


 次の人がくる前に、ちょっと離れる。次の列では早百合がスタンバイ。

 私と違い、あんまり高いところが得意じゃない彼女、ちょっと緊張してるのが下からでも見える。

 といっても、そんなに高いわけじゃないけどね。小学生だって楽しんでるんだし。


「がんばってね、早百合ー!」


 手を振り応援。あ、こ、恋人っぽいかも?

 ちょっと弱々しく手を振り返し、早百合の番!


「きゃー!?」


 コース取りが甘いね! 2か所ほど岩にお尻をぶつけ、大ジャンプ早百合!


 その時! 私とミルちゃんが見たものは!?


 あ、荒れ狂うおっぱい!? 早百合のカラダが飛び跳ねるたびに、ぷるんぷるんと!

 それはもうビキニが弾け飛びそうな勢いですよ!?


「お、、恐ろしい……!」


 着水時にもう一度、ぷるるんと揺れる早百合のお胸様を目に、私とミルちゃんはプールの端で戦慄!

 二人指を組んで、一緒に背筋をぶるるん、と震わせます。

 胸を振動させたくとも、私たちあんなにないし!


「お、おっぱいってあんなに揺れるものなの!? 何入ってるわけ、あれ!?」


「ま、負けちゃだめよ、りりなお姉ちゃん! 私たちのつるぺただって、需要はある! あるはずなんだから!?」


 ……強く生きよう。

 ガクブルしてる私たちに、早百合さん赤くなって胸を隠す!


「もう、変なところ見ないでってば!?」


 隠すくらいなら、その胸わけてください! 切実なの!

 そこへステファニーの念波。


(りりな、忘れないで! 君は貧乳の方がいい! 否、貧乳であるべきなんだよ! 魔法少女として、全裸の変身シーンがエロくなりすぎても放送できないからね! プリ〇ュアと共演するという僕らの夢、忘れちゃだめだよ!!)


 いや、それ私の夢じゃないし!


「ま、負けるもんかー!?」


 ※ ※ ※


 遊びに遊んだ私たち、プールサイドでソフトクリームを購入。


「ん、美味しっ!」


 夏はやっぱり冷たいアイスだよね! ぺろぺろ!


(うわサービスシーン!? りりな、舌の動きがなんだかエッチだよ!?)


 いや、ステファニー、そう言われましても。

 早百合とのキスで鍛えられたからかな? 舌が敏感になってるんだよね。


「きゃっ、胸の谷間に垂らしちゃった♪」


 早百合さんわざとですか? もちろんこの後の展開は!


「もう、しょうがないな。私が舐めてあげる!」


 ぺろぺろ、ちゅっ♪

 早百合の胸に顔を埋め、谷間を流れるアイスを舌で舐め取る私!


「あん、そんなとこ、舐めちゃだめぇっ♪」


 感じてる早百合可愛い♪


「お、お姉ちゃんたち、何をやってるの!?」


 口をあんぐり開いてミルちゃん、ひ、引いてる?


 え、これ変態行為じゃないよね? キスじゃないし人前でも問題ないよね!?


「だって、と、友達だよ!? これくらいするよ!」


 いつの間にか早百合の胸触りながら私は力説! あ、あれ、説得力無い?

 でもいいの、私は百合魔法少女! 百合れば百合るほど強くなる! 人よりちょっとだけ(?)スキンシップ過剰でも、パワーアップのためですよ!?


「……恐るべき破廉恥さね。これが、百合魔法少女!」


 ぽそっと呟くミルちゃん。何か言ったかな? ミルちゃんもしてほしいのかな!?


 大丈夫、次はあなたの番だよ!?

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