第6話 恐怖! ピンク髪の百合キス魔(主役)!④
魔方陣より召喚、黄金の魔剣!
その数……10本!!
「少なッ! ゼロが二つ足りないし!?」
ど、どういうこと!?
ビジュアル的にも派手さがいまいち足りないし!?
「くっ! 百合魔力が足りてないというのか!?」
頭を抱えるステファニー!
「ほら、キスの相手が先生だから! 早百合と違って、その、若さ的に?」
「ああ、なるほど……」
「納得するなっ! お、乙女の純情
あ、涙目の絢子先生可愛い♪
とか言ってる場合じゃないし!
「とにかく! 今はこれで戦うしかないわね!!」
浮遊する10本の魔剣を引き連れ、私は屋上からダイブ!
校庭へ、悪魔の支配下にある男子達の前に着地する!!
「さぁ、行くわよ!!」
歩く大量破壊兵器なスーパー魔法少女、バーサス一般人生徒、数百人!
絵面はすっかり三〇無双!!
「どりゃぁぁーッ!」
パンチ!
百人単位で吹っ飛ぶ!
「でりゃぁぁーッ!」
キック!
百人単位で吹っ飛ぶ!
しかし!
ボロ雑巾のようになりながらも、男子達は虚ろな瞳で立ち上がってくる!?
「ふははは! 無駄な足掻きですぞ!」
男子達を操る張本人、悪魔シュラムエントの高笑い!!
「物理の力など、我輩の前には無力!! 人形どもの骨が折れようと、肉が裂けようと! 我輩、痛くも痒くもありませんぞ!!」
「おのれ、卑劣な!!」
焦る私へ、ステファニーの助言!!
「こうなったら是非も無し!! マジカル☆リリィ! 男どもを肉塊にするんだ!! それはもう、ピクリとも動かないくらいグチャグチャにッ!!」
いや、どっちが悪役よ、それ!?
「おい、男子だって私の生徒だからな!?」
ほら、先生も怒ってる!?
「やっぱり、試してみるしかないみたいね! さっきステファニーが言ってたのを!」
魔剣の精神エネルギー化だっけ?
私は精神を集中する!
(イメージを。糸をほぐすような感覚で、魔剣の形を解いて……)
あれ、意外に簡単?
黄金の魔剣10本は実体化を解き、淡い棒状のエネルギー体に!!
でも問題は数!
「10本だけしかないし! 1本も無駄に出来ない!?」
私はエネルギー剣を手に握り!
男子に……襲い掛かるッ!!
再びステファニーの助言!!
「お尻から刺すんだ! その方が効果があるよ!! なぜかは分からないけど、そんな気がする!!」
「オッケー、やってみる!?」
て、なぜゆえお尻!?
けど今は、考えてる暇無し!!
……ずぷっ。
「アッー!」
お尻に剣を刺され、男子悶絶!
黒い影が抜け、浄化成功!!
……ぐぬぷぅ。
「アッー!」
お尻に剣を刺され(以下略!)
「アッー!」
「アッー!」
「ち、ちょっとぉ!? 音声カット! カットよ!?」
シュール!
男子のお尻に次々と剣を突き立てる、魔法少女!?
シュール!!
「す、すごく嫌な絵なんですけど!?」
で、でも効いてる!!
「アッー! や、やりますな、百合魔法少女!!」
悪魔本体にもダメージ!?
お尻を押さえて、悪魔が悶絶! ちょっと嬉しそう!?
「しかし! 所詮は多勢に無勢!! 操り人形は、まだまだおりますぞ!!」
確かに! ゆっくりと、しかし確実に迫ってくる男子達、その数は全校人数以上に増え続ける!?
「き、近隣の皆様まで!?」
しかも、やっぱり男性ばかり!?
「な、なんてホモ! どれだけ男好きなの!?」
「ち、違いますぞ!? あくまでこれは、貴女を倒すのに有効な戦術だからであって!?」
だから説得力無いし!!
でも、浄化が追い付かないのも事実!!
「と、とにかくピンチ! これは、先生ともう一回キスするしか!?」
しかし!
あぁ、しかし!!
悪魔の作戦が上を行く!!
「きゃぁぁっ!?」
「先生ッ!?」
悲鳴に屋上を見上げれば、
そして一瞬の油断!!
気を取られた隙に、私へも男子が殺到! 押し倒される!?
「ちょ、ちょっとぉぉッ!?」
スカートめくるなパンツ引っ張るな!?
まさかこれって、貞操の危機!?
貞操の危機ですか!?
「ふぉぉ! まるで18禁エロゲーのような展開!?」
ステファニー興奮して悶え転げてるし!?
「み、見たい! エロい展開が見たい!! でも一番見たいのは百合だし!! あぁ神よ! 僕はどうすれば!?」
「知るか! 助けなさいよ!?」
……その時!
「お待たせ、マジカル☆リリィ!! あなたの愛のパートナー早乙女早百合!! キマシタワー建設に参上よ♪」
額に冷やピタ貼って、早百合登場!?
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