第2話世界
「そう。略称VFO。退廃した統合地球論を元にした剣と魔法そして銃の世界」
「えっ!?」
それは俺が提唱した地球が元々7つの世界と統合されており何らかの影響により分裂した。だが来たる時が訪れたら統合されるという事実だ。この事を知るのはテンスの神子とその婚約者に一部のお偉いさん。そしてそのソースは俺の精霊王としての存在。初代精霊王は出会った妖精女王を娶るという法則を定めたので何となく分かったのだ。そして婚約を結ぶと霊力という精霊と妖精のみが使える能力のパスがつながり循環する。ってデートの封印かっ!?と思うかもしれないが根こそぎ奪うわけでもない。
閑話休題
でその統合現象が起きると滅びを迎えるか栄えるかの二択らしい。少なくともグルカルトと地球はそうなる感じだった。
需要なのはそれが何処から洩れたのかもしくは誰が気付いたのかだ。
「ようはそういう事だ。休暇という名目だがこちらは最大限カバーする。君はヘッドギアがないだろう?それも支援する」
「―――条件が破格過ぎません?いくらあの組織を潰して国連が感謝した程度で釣り合うとは思えない」
私情の報復でそのレベルはつい裏を読んでしまう。でもたかが犯罪組織を潰したにしては大きすぎるのだ。
「簡単な話さ。アメリカやロシアから引き抜きが掛かろうとしていたからな」
「なるほど。でも彼らに俺を動かせる何かがありますかね?」
「無理だね。最悪君は自前の軍を使い戦略級魔法を使う。それに一方通行の門は完成しているから知り合いを逃す事も可能。それにダンジョン内に農耕地帯に養殖地帯もある。最期に君が最愛の女性のために神を殺したのだからその手も効かない」
「ええ」
「だからこう言おう。しばらくの間、表に出ないで欲しい。赤札命令だ」
それ強制。理論上でのみ存在していると思ってたら発動される側で聞くとは。
「拒否権がないから統合世界を体験してほしい。紛い物でも君の禁忌であるRLやITの研究も出来るだろう」
・・・その二つは禁断の研究とされているが俺は特殊事情でそれを研究している。確かに人柱が大量に用意出来そうだから死んでも死なない世界が必要だった。特にRLのほうは他所にわたると非常に不味い。
「分かりました。ではそうしましょう」
結局そのソフトとヘッドギアを受け取り帰宅した。
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