第64話 学園祭でチーム霧島バンドを結成!

二学期が始まり一週間程が経った。学校では

学園祭の事で盛り上がっていた。去年は

めぐみが入ったばかりの年だったので

めぐみが中心になり盛り上げたが、今年

、いや、今は昴の方が有名な感じに

なっている。


なので昴のクラスは何をするかはもう

決まっている。


「と言う事でめぐちゃんと霧島君のライブに決まりました」

「おい!残りの奴等は何をするんだ?」

「あとは照明とかまぁダンスとか?」

「なら、最高に難しいのにしてやるが

それでもやるか?」

「そ、それは」

「昴、私はやってもいいよ」

「めぐみ。でも、やるなら一時間だぞ!」

「だったら、前半私、後半昴に別れて

やろうよ」

「まぁ、かまわないが、一つ提案がある」

「提案?」


昴はある提案を出した。


「マジか昴」

「マジだ」

「本当にやるの?」

「やる」

「間に合うのかな」

「今から遊べないと思え。それが嫌なら

違う案を出すんだな」


結局、クラス全員、昴の意見にしたがった。

その提案とは、めぐみの時にはバックに

ダンスをするクラスメイト、そして、昴

の時はチーム霧島のメンバーでバンドを

組演奏をすると言うものだ。


勇也達は凛が少しピアノをやっていた

くらいで洋子も深雪も、当然、勇也も

経験はない。


昴は勇也達を会社のスタジオに招いた。

普通の楽器店に行っても色々かかる

ので安部に話し、スタジオをと楽器を

借りる事にした。


「ここがレコード会社のスタジオか」

「すごいね」

「昴君、本当に借りていいの?」

「構わん。他の所じゃ金かかるしな。ここ

なら何もかからんから気にせずやれる。さぁ始めるぞ」


勇也達は楽器を昴に決めてもらっていた。

勇也はドラム、洋子がギター、深雪も

同じくギターで、凛がベースボーカルを

する。昴はキーボードで一曲は歌うが

後は凛でカバー曲にする予定だ。


昴はギターもベースもドラムも出来るの

で一から勇也達に教える。それは夜まで

続き、学生が制服を着て出歩く時間

ではないので安部が車を出し、勇也達を

家まで送った。


「お疲れ様昴君」

「ああ悪いな。送ってもらって」

「それは構わないわ。あなたが楽しそう

にしてるから」

「楽しそう?俺がか?」

「ええ。表情はかわらないけどね。なん

となく見ててそう思えたから」

「そうか。ま、嫌いじゃないな。仕事じゃ

ないし」

「そうね。あなたはまだ、デビューして

ないしね」


昴は車を下り部屋に戻った。


それからは昼休みや、放課後はめぐみと

一緒にクラスをまとめて行った。

昴も教える時は厳しいが、それ意外では

普通に楽しそうにしていた。

それも、まだ、誰にも伝えていない

決断をしたからだった。


休日、昴は有坂みなみや風見ゆい等に

学園祭を見に来てくれと頼んだ。

同じ学園のほのかは本当は自分も昴と

何かをしたかったが、学年が違うので

見る事だけしかできない。


勇也達への指導は順調に進み、ようやく

全員が一曲弾けるようになった。


そうして時間が過ぎ、学園祭当日になった。


昴達のクラスの番は午後ラストの時間に

なるのでそれまでは自由に動く事にした。


勇也達は最後まで練習する見たいで、めぐみ

もクラスに付き合う事になり、昴は一人

学園祭を巡る事にした。

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