第57話 イギリスライブで初めて歌う昴

ブザーが鳴り響き、ステージの幕が上がる。

店の中は客でいっぱいだ。外にも入れ

なかった人達が集まっていたので急遽店の

前にテレビが取り付けられ、中のライブを

見れる様にした。


そして、昴の演奏が始まる。静かに始まり

数秒間沈黙した後、そこからユーロビートが

流れ客達は拍手喝采し踊る。


曲は昴が作ったオリジナルで、こっちに

合わせた音にした。それ意外では

朝霧涼介の曲をコピーしたりし、演奏し

続けた。


曲が終わり、昴が初めてMCをした。そこで

今、日本でデビューに向けて動いていたり

何気ない会話を英語で話し、客達はそれだ

けで盛り上がった。


そしてまた曲が始まり、盛り上がる。

そうして、一時間が経過し、ライブが

終焉を向かえようとした時、昴がシエラに

もう一曲やると告げた。


「じゃこれで最後だ。最後はライブらしく

歌って終わろう」


そう言って昴はキーボードを演奏し

初めて人前で歌った。


その歌に客達は感動していた。歌い終わり

静寂が包むが、すぐに拍手喝采が起き

アンコールが鳴り響く。


昴はアンコールはせずに最後に客達に

次はデビューしてからだと告げ

ステージを後にした。


控え室に戻り、シエラとミラ、それと

イリス達が昴に拍手をした。


「昴、お疲れさん」

「昴君、良かったよ!しかも、最後歌う

なんて」

「なんとなくな。こっちにダチはいない

から練習には良いかと思っただけだ。デビューしたら歌はないといけないしな」

「昴、そのデビューも私達が取材して

もいいかしら?」

「その時はちゃんと会社に許可もらいな!

それが出来たらさせてやるよ」


昴は私服に着替えて店の外に出た。そこには

まだ客達がいて昴を見ると昴の名前を

コールし続けていた。


ホテルの部屋に戻り、会社、安部に連絡し

ライブは成功したと連絡し、この日は

何もせずに眠りについた。


翌日、昴は一人ロンドンを歩く。やはり

もう、ここでも有名になっていて、どこ

に行っても声をかけられる。


夕方、ミラの家にいき、今日はここで

泊まらせてもらう様にした。


「もう、帰るんだよな」

「ああ」

「やっぱりこっちに住む事はできない

よな」

「そうだな。ま、いつかそうするかも

知れないがな」

「本当か!なら、その時はうちに」

「断る」


昴は部屋に戻り、就寝した。そうして

日本に帰る為、空港に向かい到着する

と、そこには大勢のファン達が昴を

待っていた。そこにはイリス達テレビ局

も来ていた。


「何してるんだあんた」

「あなたが帰国する所も撮ろうと思ってね!後、私もファンとしてあなたを見送りに

来たのよ」

「ご苦労な事だ」

「また、来てね。その時は大人の夜を

一緒に過ごしましょ」


イリスは昴の頬にキスをした。時間に

昴は飛行機に向かう。その際にファン

達に向かって手を向け、去って行った。


数十時間後、昴は日本の自分の部屋に

帰って来た。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る