第58話 チーム霧島夏休み旅行

夏休み、昴は凛、洋子、深雪、めぐみ、そして勇也のチーム霧島で集まっていた。


夏休みも半分になり、高校生活最後に

何か思い出に残る事をしたいと

昴の部屋で話していた。


「旅館?」

「ああ、一度行きたいと思ってな」

「夏なら海や山じゃないのか?」

「それは定番すぎだ。それに、俺やめぐみはあまり人が多いとこは行かないように

しないと行けないからな」

「私は全然いいんだけど、会社が仕事意外

で騒ぎにならないようにって言われたからね。私は騒ぎたい方なのに」

「俺は逆だ。だから、静かな所に行きたい」

「そうだね。私も旅館に行きたい!露天風呂に入って浴衣着て皆でのんびりしたいな」

「いいんじゃない」

「そうね。あとはどこに行くかだよね」

「俺達、バイトしてないからあまり金は

ないしな」

「それなら私がいくらでもって痛いよ昴」

「そういうのは止めろって言ってるだろうが!なるべくかからないように考えろ。今回は海外に行くわけじゃないからな」


そんな感じで話しあいながらこの日は

全員昴の部屋に泊まって行った。


翌日も話しあい、結果、とある県にある

旅館に行く事にした。行くのは三日後で

それまでに準備をする。


その間に昴は会社で少し仕事をしたり

していた。


三日後、昴達は駅に集まり電車に乗った。

昴とめぐみは変装している。

昴は普通に勇也達と話している。


数日後、最寄り駅についてそのまま旅館に

向かい到着した。

そこは少し町から離れた所にあって回りは

森に囲まれているが、旅館は立派だ。


受けつけを済ませ、部屋に案内される。

女子と男子に別れているが、部屋の

作りは一緒だ。


「いい感じね」

「ああ。悪くないな」

「いつも都会にいるから、自然の中に

いるのもいいものね」


一度荷物を整理し、昴達は外に出て

散歩をした。夕食の時間になり旅館に

戻って、食事を済ませた。


それから露天風呂に入りに行く。夏休み

だが、あまり客はいないのでめぐみも

普通にしている。


めぐみ達は湯につかり色々話していた。


勇也と昴は静かにしていた。


「なぁ覗きに行くか?」

「行かねぇよ」

「露天風呂の定番は覗きだぞ!」

「なら、お前一人でやれ」

「お前がやるから面白いのによ」


勇也は結局しなかった。風呂から上がり

部屋で全員合流する。トランプを

やったり、色々遊んでいる中、昴は

窓側にある椅子に座りながら外を

見ていた。


「昴、横いい?」

「好きにしな。俺の部屋じゃないしな」

「楽しいね。こう言うのも」

「そうだな。お前もあまりないだろ」

「そうね。回りから誉められたりはする

けど、一緒に遊んだりした事はなかったわ。だから楽しいわ!」

「これもあいつらのおかげだな」


二人は勇也達と遊び、日付けが変わる

頃に部屋に戻り、皆眠りについた。

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