第47話 中学時代の二人

とある中学の教室。そこには霧島昴が

いた。昴は誰とも話そうと

はしない。回りのクラスメイトも彼には

近づけない感じがしていた。


それと言うのも、昴は最初の自己紹介の

時に誰とも仲良くなる気はないと

宣言した為、ほぼ全員が昴を敵視した。


なので昴はよく、男子から絡まれていて

ケンカもしていた。


当然、何人に囲まれても全員を倒し、これ

以上、自分に近づけさせないように

脅していたりしていた。


昴は施設にいる時も問題をお越し、やっかい

になった事もある。


学校側も昴の事は見捨ており、それが

昴をより、悪くさせていた。

そんな中、一人昴に声をかける女子が

いた。それが、ほのかだ。


ほのかは一年生だが、昴を廊下で見た時に

何故かひかれたみたいだ。それから昴を

教室の外から見る様になり、声を

かけようと思った。


昼休み、昴は屋上のベンチで横になって

いるが、そこにほのかが昴の顔を

覗いていた。


「誰だ?」

「一年の佐伯ほのかです。先輩」

「邪魔だ」

「・・・やっぱりそう言う感じなんですね」

「わかってるなら消えろ」

「嫌です!私、先輩が気になったんで」

「俺といると何が起こるかわからんぞ」

「先輩と一緒なら平気です」


そうしてほのかは昴につきそう様になった。


そんな昴といると当然、回りからも

敵視され、昴のクラスの連中から絡まれ

女子もいたが、男子達に襲えを言い

ほのかは襲われそうになった。


そこに昴が来て、女子も含むめ、全員

を病院送りにし、昴は退学して

しまった。ほのかは被害者なので

何もなかったが、昴がいなくなるので

ほのかもその学校を止めた。


それから二人は別れたが、ほのかは

昴を探していた。


その昴は施設も出て街をふらついて

いるが、もう昴は生きる気力が

なくなり、小さい公園に来てカッターで

手首を切った。


「これで終わりだ」


昴は意識がもうろうとする中、再び切ろう

とした。しかし、そこに女性がかけつけ

たが、昴は意識を失った。


気がつくとそこは病院だった。隣には

知らない女性がいた。それが侑子だった。


それから昴は侑子が引き取る感じで

一緒に住む事になった。

最初はまったく相手にしなかったが

侑子は昴を見捨てず、本当に自分を思って

くれ、次第に昴は侑子を少しずつ信頼

できる様になった。


そうして昴がめぐみのライブに出て

話題になった頃、ほのかは昴を

見つけ、一緒の学校に行こうと決め

現在にいたる。


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