第20話(予知夢)
淳史はシルビアの近くで降ろしてもらう。淳史は大変勉強になったようだ。時刻は1時半。ゼノは帰り支度をする。
「もうお仕舞いか? もう1本走ろうよ」
「悪いけど仕事だ。また今度、手合わせよろしく」
「そっか。じゃあ、スタンと追走しとくかな。おやすみ」
「おやすみなさい」
ゼノは、やる気満々の淳史を制止して、帰る旨を伝える。淳史は渋々了解してくれた。
ーーゼノは自宅の駐車スペースにGTRを停めて、エンジンを切る。ふと、後部座席に目を遣る。グロックが入ったアタッシュケース…………。ゼノは見なかった事にした。エアハートをするためにポケットから薬を取り出して飲む。すぐにフラフラしてきて、眠りに付く。
「嫌だ! 死にたくない死にたくない!」
セーブザウォーの開発者が、テロリストに拳銃を突き付けられ、怯えてる。
(場所は…………場所はどこだ!?)
パーン! 銃声だ。夢の中の。銃弾はセーブザウォーの開発者の脚にヒットした。
「アウチ! フガ……フガ……。君達が欲しい物はここにはない。アメリカに置いてきた。だから、助けてくれ」
「それなら、お前に用はない」
パーン! テロリストはヘッドショットした。夢の中のゼノは、辺りを見渡す。
(更衣室か? 講演会の休憩時間を狙われた? しかし、セキュリティポリスが着いてるはず。ここは楽屋かな? とりあえず、時間は14時15分。テロリストの計画をオジャンにしてやろう)
ゼノは目覚めて、小泉にメールを送る。
『大変です。セーブザウォーの開発者は殺されます。14時15時に講演会の楽屋で。敵はテロリスト1人。今日の講演はキャンセルしてもらってください』
『すぐに手配する。ありがとう、黛君』
ゼノは任務を終えて、二度寝しようとした時に男が訪ねてくる。まだ朝早い。
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