ゴラッソ

天ノ川鋼

サッカー

「決まったぁぁぁぁ!クリスティアーノ・ロナウド!!やってくれました!これでハットトリック!!」

クリスティアーノ・ロナウド、通称クリロナ。彼は世界トップ選手の一人だ。誰もが彼に憧れている。イケメンで人格もいい。素晴らしい選手だ。俺も彼みたいになりたい。無謀だがそう思っている。










サッカー、それは世界で2番目に人気を誇るスポーツである。俺、小野雄大は東京にある関東羽道高校はねみちこうこうのサッカー部に所属している3年生だ。そして今日全国No.1を決める大会の決勝戦だ。相手は山形の郡北高校ぐんほくこうこう。俺はこの試合の結果でプロの世界にいけるか決まる。絶対に勝つ。『いい試合内容にしてやる!』そう意気込んだ。

ピー!と試合開始の笛がなる。そしてその合図と共に味方にパスを出す。相手のプレッシャーが早い。しかし俺達も決勝戦まで行ったチームだ。そう簡単には取られない。ドリブルで切り抜く。相手を抜けた。やってやった!しかし相手のプレッシャーは早い。俺は味方にパスを出す。そして仲間から仲間へとボールが繋がる。

前半37分。試合は動いた。俺がペナルティーエリア内でアウトサイドでボールを蹴った。普通あそこではアウトサイドで蹴らない場面だ。相手のGKの反応が遅れ…見事にゴール!!やってやった!見たか!!そういう気持ちになった。胸が高鳴る。そして俺は小さくガッツポーズをする。優勝に近づいた。しかし俺達の夢も乏しく…

前半43分ペナルティーエリア内に入ろうかというところでミドルシュートをうち入りやがった。なんてことだ!俺は手を上にあげ下へと手を振った。

ピッピー!前半が終了した。渇いた喉を潤し監督の指示を聞く。

「お前ら、詰めが甘すぎる!そして小野!味方がボールを持っていないときの動きに工夫を入れろ!」

熱く監督が言う。もうすぐ後半。すぐ決めてやる!そう決意し再びピッチに立った。

ピッピー!後半が始まった。

相手のボールキックから始まる。見事にパスを回される。そしていきなりサイドチェンジからのクロス…そして…クロスから上がったボールにヘディングで合わされゴール!!最悪だ。

ピッピー!笛が鳴る。パスを出す。サイドを崩す。崩しきった!後はクロスを上げるだけ!しかし、スライディングを喰らう。チャンスはピンチへと変わった。しかし、笛が鳴った。ファウルだ。フリーキックから上がったボールを俺がヘディングで合わせてゴール!最高だ!

笛がなりすぐに蹴る。残り時間もう少しというところ。このまま延長か…それとも…

郡北高校のパス回しに翻弄される。しかしここで相手がミス!見逃さずに、奪い取る!そしてロングパスからの…裏抜け!そしてゴール!最高の気分だ!そして笛が鳴り試合が終わった。

結果は羽道高校(2)-(1)郡北高校 我ら羽道高校の勝利だ!そして…
















ワーーーーーーーーーーーーーーーーーー!と歓声が上がる。歓声を上げているのはジュビロ磐田のサポーターだ。俺はプロになれた。あの時の決勝戦で声をかけられジュビロ磐田に入団が決まった。背番号は29。俺の実力を見せつけてやる!そう気持ちが入った。そしてこのシーズン俺は18ゴール、7アシスト。その活躍が認められ…オランダのフェイエノールトに移籍することが出来た。ここでのシーズン頑張って勝ち抜いてやる!そう決意した。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る