変わりゆく二人

ヒーパパ

第1話名も知らぬ君。

 僕の名前は博(ひろ)。

 今日は中学の音楽会。

 文化会館で他校の女性とすれ違った。

「かわいい子だなぁ。」

 そんなことを思いながら自分の席に戻り他校の歌に耳を傾ける。

 [アナウンスが流れる]

「次は○○中学です。」

 ふと見るとそこにあの子が居た。

「へぇ○○中学の子だったんだ」

 その時はまだ思い出せないでいた。


 翌日になりまだ眠たい目を擦りながら学校へ向かい授業が始まった。

「あの子どこかで見たんだけどどこだろう。」

 僕は昔から正夢を見る事が多かった。

「あっ!思い出した!まだ僕が小学生低学年くらいの時に夢に出てきた子だ!」

 授業中に思わず立ち上がってしまった。

 廊下に立たされ一人で考えた。

「またあの子に会えるかな?」

 でも何1つ情報もない。

 名前も知らない。

 わかるのは顔と学校くらいのものだ。

 でも諦めが悪かった博はいつまでも夢に見た彼女が気になっていた。

 時が流れ気がつけば19歳になっていた。

 気になっていた彼女のことを忘れ恋愛をし、浮気され自分に足りないものは女の子を惹き付ける力だと思った博はホストクラブに身を投じた。


 ホストクラブに入って2日目の事

 キャスト:「お客様ご来店です!いらっしゃいませー!」

 一同:「いらっしゃいませー!」

「えっ!?あの子!?」

 思わぬ場所での再開だった。

 彼女は博を知らない。

 博は彼女をしっていた。

 博はこの再会を大切にしないといけないと思っていた。

 彼女にはこの事を伝えず自然にアプローチしようと思った。


 彼女の名前がわかった。

彼女の名前は紗織。(さおり)

学生時代よりさらに可愛くなっていた。

また忘れられない日々がきた。

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